物件が見つかったあとの不動産購入までの流れは、
①購入申込
②住宅ローン事前審査
③売買契約締結
④住宅ローン本審査
⑤金銭消費貸借契約(住宅ローンの借入契約)
⑥残代金支払い・鍵の受取り
⑦リフォーム/リノベーションという流れです。
ここで心配になるのが、契約後のローン本審査に落ちてしまったらどうなるのか?ということ。売買契約後に住宅ローンが使えないとなると事前に払っている手付金は返ってくるのか・・・。気になりますね。
住宅ローン本審査前に払った手付金はどうなるのか?
まず、売買契約時に売主様に手付金を支払うことになります。手付金の相場は購入価格の5%~10%です。
物件購入の前にお金を請求されるので戸惑うかもしれませんが、手付金は預り金で売買契約後に購入をキャンセルする場合の違約金のような役割を果たします。つまり、証拠金を払う代わりに売買契約後でも購入をやめることができる仕組みです。(期日はあります)
手付金も返ってきます。違約金なしの「ローン特約」があります。
住宅ローン本審査に落ちても安心!そんなときの為に手付金も全額戻ってきて売買契約もなかったことが出来る「ローン特約」の期限が売買契約時に定められます。
「ローン特約」とは??
不動産の購入にあたって、売買代金を銀行の住宅ローンを使って融資を受けることを前提に売買契約を締結し、融資の全額または一部について審査の結果、承認が得られなかった場合には、売買契約を無条件で白紙にして契約を解除することができます。
そのため、ローン特約がある物件は、住宅ローン審査が通らなかったら無条件でキャンセルできるため、手付金の没収ももなく、契約違反ともならずに支払い済みの手付金はすべて無利息にて戻ってくることになります。
住宅ローンの本審査が否決になった場合に備えて、ローン特約があるか契約書を確認しましょう!!
売買契約時には、契約書にローン特約があるかどうか、しっかり確認は必要です。事前審査は承認になっても本審査で否決となった場合などのケースもあります。住宅ローンの本審査が通らなかった場合を想定して、契約書には明記されているか確認が必要です。
ローン特約の注意点!期限と利用できない場合
ローン特約には契約解除の期限があるため、審査が通らなかったらすぐに不動産会社と売主に伝える必要があります。
ローン特約の期限は売買契約から1か月程のことが多く、本審査自体は2週間程かかる場合もあるため、のんびりしているとあっという間に期限は迎えてしまいます。
また、売買契約締結後に自己都合で会社を辞めて住宅ローンが通らなくなった、キャッシングやカーローンを組み、申込金額の一部が否決された場合などは、買主が自己都合により故意に融資の承認を妨げる行為をしたと見なされ、ローン特約に基づく売買契約の解除権の行使はできなくなります。
(初回投稿日:2023年2月3日)