思い描いた理想の住まいをお得に手に入れる方法として、今リノベーションが注目を集めています。
リノベーションをすると内装は確実に綺麗になりますが、元々は中古物件ですから漠然と不安に感じる人も少なくありません。
特に、マンションは建替えが自分の意思だけではできないため、築年数が経っているマンションをリノベーションしても「あとどれくらい住めるの?」と不安に思うこともあるでしょう。
リノベーションをするにあたって、大事なポイントを把握し、リノベーションに踏み切るための心構えを持つことから始めてみましょう。
不安1:中古マンションの耐震性
中古マンションの場合、最も大きな不安要素として考えられるのが、建物の耐震性ではないでしょうか。
日本は地震が多い国なので、頻繁に日本各地で地震が発生してます。
新築の住宅でさえ不安になるような大きな地震が発生しているので、中古マンションであればなおさら不安を感じることになります。
不安2:リノベーションにかかる費用
もう1つの不安要素として考えられるのが、リノベーションにかかる費用です。
「住宅リフォーム推進協議会」の調査によれば、2017年におけるマンションのリフォーム費用の中央値は554万円でした。ここ5年間の推移では、500万円以下の規模のリフォーム工事が徐々に減っており、1,000万円を超えるケースも増えてきています。
なるべく費用を抑えることを目的に中古マンションを購入したにも関わらず、新築と変わらないくらいの費用が掛かってしまうことは避けたいところです。
また、思わぬ追加工事が発生し、予算オーバーということにもなりかねません。
そんな不安がある中、新築を購入するよりも安い費用で、かつ自分好みの物件になるかもしれないという期待もありますよね。
中古マンションのリノベーションでは、古くても良いところがあれば無理に新しくせず、そのまま残すということもできるため、費用を安くすることもできます。
また、住む家が変わると生活も大きく変化します。
特に住宅を購入する前は、購入後の新しい生活をイメージし期待が膨らみませんか?
リノベーションした物件はインテリアによってさらに住み心地の良い家になるので、インテリアについても考えておくとよりワクワクした気持になりますよね。
その期待が不安で潰されないように、一つ一つ解決していくことが大切です。
解決:中古マンションの耐震性
まず、マンションの命である鉄筋コンクリートの寿命ですが、国土交通省がまとめた「RC造の寿命に関する既往の研究例」によると、117年とされています。
もちろんこれはメンテナンスをしっかり行った場合ですが、日本人の平均寿命より長いというのはかなりの安心材料です。
また、よく聞くものとして旧耐震と新耐震というものがあります。これは、1981年6月を境にして耐震基準が変わったためです。
新しい建物ほど耐震性は高いといえますが、新耐震基準が旧耐震基準を否定するものではなく、より強固なものにする形で成り立っているものでもあるのです。
現在では、旧耐震基準のマンションと新耐震基準と照らし合わせ、どのレベルに位置するかを診断することも可能になっています。
新耐震マンションがより耐震性が高いことは間違いありませんが、旧耐震マンションの潜在的な実力に目を向けることも、より理想の物件を購入できる第一歩ともいえます。
解決:リノベーション費用
予定にはなかった追加工事が発生したり、自分はサービスだと思っていたのに追加の費用が掛かったなどトラブルが多いポイントの一つでもあるリノベーション費用。
あとから「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、
・リノベーション可能な物件を選ぶ
・打ち合わせは綿密に行う
・打ち合わせの内容は記録に残す
・見積書記載の文言などが分からない場合はきちんと説明を受ける
こうしたポイントを徹底し、業者と消費者間でしっかりとイメージや内容をすり合わせていくことが大切です。
中古物件をリノベーションするにあたり、不安になってしまうのは当然のことです。
大切なのは不安なことをそのままにしておくのではなく、わからないところは自分で確認するなどし、納得してリノベーションを進めることです。
不安な気持ちで完成を待つのではなく、新生活への大きな期待を持って完成を待てるようにしてください。
(初回投稿日:2025年8月8日)