中古マンション購入の流れ
中古マンション購入を検討している方へ、このページでは購入の流れについて説明します。
どのようなタイミングでどれくらいの支払いがあったり、どのような手続きが必要になるか、ご紹介しますので、参考にしてください。
中古マンション購入の流れを掴むポイント
中古マンションの購入の流れを理解する上で大切なのは、物件、住宅ローン、そしてリフォーム・リノベーション(ご検討者のみ)のそれぞれの流れとタイミングです。それぞれ、どのように進んでいくかを知っておくだけでスムーズに進められます。
1. 予算を決める
どのような物件を買うか決めるには、予算を立てることが必要です。中古マンションの予算は、「頭金(手持ち資金) + 住宅ローン借入額 - 諸経費 - リフォーム・リノベーション費用」で計算できます。ここでご注意いただきたいのが、頭金です。自己資金ゼロで、物件価格・諸費用・リフォーム費用の全てをまかなうフルローンという手もありますが、基本的には契約時に契約手付金や諸経費の一部の支払いがありますので、物件にもよりますが、一時的な支払いが発生します。(※金融機関からの融資の際には戻ってきます)
住宅ローンに関しては、ご自身がどれくらい借りれるか気になる方も多いと思います。概算で年収の約7倍と考えるとわかりやすいでしょう。実際には借入可能額よりも、月々の支払い額の負担が大切です。月々の支払いの負担が大きくなりすぎないよう、現状の家賃などと比べて金額が大きくなりすぎないように予算を立ててください。またご自身で予算を決めづらいという方は、2の不動産会社選びからスタートし、担当者に相談してみてください。
2. 不動産会社選び
予算が決まったら、次にするべきは不動産会社(不動産会社)を選びです。すぐに物件探しを始められる方も多いかもしれませんが、不動産業界の構造上、どの不動産会社でも紹介できる物件はほぼ同じです。ですから、親身に相談にのってくれそうなところや、物件の情報を誠実に教えてくれる不動産会社を選んでください。
詳しくはこちら3. 物件探し
物件探しは物件検索サイトを使ったり、不動産会社にお勧め物件を見つくろってもらいながら進めてください。気に入る物件を見つけたら、物件検索サイトの問い合わせフォームを使ったり、不動産会社に問い合わせたりしてみてください。数日以内には不動産会社から連絡が入り、詳しい資料がもらえたり、最新の販売状況を確認できます。なお物件の中には、契約が予定されていて、見学や購入が難しい物もあるかと思います。初めての場合には3~5件ほどまとめて問い合わせることをお勧めします。また販売中の物件では、同時に見学の予約を取ることができます。実物を見なければわからないことも多いですので、気に入る物件は早めに見学の予約を取りましょう。
4. 見学
中古マンションは売主様が物件に居住しているケースも多いです。そのため、不動産会社を通じて日程調整が必要になります。また物件によっては、見学時に売主様に同席してもらうか選べることがあります。不在時に見学したい、もしくは見学時に直接話を聞きたいなどご要望があれば不動産会社に確認してみてください。なお見学は購入までに3~5件ほど行うのがお勧めです。少なすぎるのも問題ですが、あまりに多くの物件を見過ぎると、基準を見失い、迷ってしまって良い物件を逃してしまう方も多いのでご注意ください。
5. 住宅ローンの事前審査とリフォーム・リノベーションの見積り
見学をして気に入る物件があれば、住宅ローンの事前審査を行ってください。事前審査は勤務状況や借入状況などを申告して行います。現在はオンラインでも可能で、3日~1週間ほどで結果がでます。詳しくは不動産会社に確認してください。なお事前審査には2つ注意事項があります。1つ目は、できる限り情報を正確にして申告することです。2つ目は、希望の借入価格より少し多めに申請することです。借入希望額が高額になるほど審査は厳しくなりますが、住宅ローンを十分に組めず、必要な資金が作れなかった場合、購入できず困った事態になってしまいます。ですから、目安で100万円ほど多めに申請することをお勧めします。また見学してリフォームが必要そうだなと思った場合や、やりたいリノベーションがある方は、このタイミングで見積りを取ってください。見積もりには業者による室内の確認が必要な場合が多いため、不動産会社に調整を依頼してください。見積は約1週間前後であがってきます。なお金融機関によっては、住宅ローンでリフォームやリノベーションの費用を組むことができません。リフォームやリノベーション単体でローンを組むと利率が高くなることがありますので、施工業者や不動産会社にお勧めの住宅ローンを聞いてみてください。
6. 物件申込
住宅ローンの事前審査やリフォーム・リノベーションの見積と一緒に、物件の申込もしてください。中古マンションは先着申込のため、申込をして購入の意思を売主様に示し物件を確保することが大切です。早めのお申込をお勧めします。また値引きを希望する場合は、申込書に希望金額を記入してください。ご希望の金額に沿って、担当者が売主様側の仲介会社と交渉を行います。なお物件によっては申込と一緒に、物件の引き渡し日も決める場合があります。その場合には、2か月くらい余裕をみて日程を決めることをお勧めします。
7. 契約と手付金交付
申込後、問題がなければ約1週間ほどで契約になります。不動産会社などに、買主様と売主様が集まり、契約書に押印します。なお契約時に、手付金や仲介手数料の半分を現金で支払うことが必要です。事前に不動産会社に確認してください。特に頭金ゼロで、ローンで全額を支払いたい場合には相談しておくことがお勧めです。また契約後は申込時と違い、キャンセルには違約金が発生するようになりますので、注意が必要です。契約前には内容をよく確認してください。
8. 住宅ローンの本審査
契約が済むと、すぐに住宅ローンの本審査を進めることになります。住宅ローンの本審査は、おおよそ2~3週間ほどで結果がでることが一般的です。なお住宅ローンの本審査が通らなかった場合には、契約解除による違約金を払わずに済む解除期限というものが設定されています。期日は契約内容を確認したり、担当者に聞いて遅れないよう注意しながら進めてください。
9. リフォーム・リノベーションの請負契約
リフォームやリノベーションで、住宅ローンと一体型のローンをご利用になる方は住宅ローンの本審査と同時に、リフォーム・リノベーションの請負契約を結びます。また請負契約時には、業者へ手付金を支払います。手付金の額は、見積もり額の20%であることが一般的です。
10. 住宅ローンの契約
住宅ローンの本審査を無事に通過すると、契約に進みます。印鑑証明や、実印、印紙などが必要になります。詳細は不動産会社の担当者にご確認ください。
11. 金融機関の融資実行
契約が済むと融資実行が行われます。融資実行では金融機関に不動産会社、司法書士らと一同に集まり、振込や登記移転の書類への記入などを行います。この融資実行は、平日の午前中に行われることが多いです。お勤めの方は出席できるよう調整が必要です。
12. 工事開始
中古マンションで工事でリフォームやリノベーションの工事を行う際には、事前に管理組合に申請が必要です。申請は業者が行ってくれることが多いです。
13. リフォーム
工事が完了したら、入念にチェックしましょう。問題があれば、直してもらってください。また工事が完了するまでに、何度か確認し、出来栄えが大きくイメージと異ならないように進めてもらうとスムーズでしょう。
14. 工事完了・完成検査
工事が完了しても、すぐ引渡ではありません。完成検査(竣工検査)を挟むのが一般的です。この検査では、工事内容が依頼通りになっているか、業者から説明を受けたり、図面や仕様書を見ながらチェックを行います。もし異なるところがあれば、代金清算前のこのタイミングに直してもらってください。なお完成検査のポイントは、家族など複数の方に立ち会ってもらうことです。チェックはなかなか1人では気付けないこともありますので、できる限り多くの人に一緒にチェックしてもらえば安心です。
15. 引渡し
完成検査を経ると、ついに引渡です。引渡時には、完成検査で指摘した不具合があった場合、それらが適切に修理されているか確認してください。問題がなければ、引渡を受け完了です。
まとめ
以上が中古マンション購入の流れです。少しでもご参考になりましたら、幸いです。
中古マンション購入は、物件探しに住宅ローン申請や、リフォームなども関わってくるため、少し複雑に感じたかもしれません。
もしわかりづらいところや、ご不安なことがあれば、
中古マンションなび渋谷区の不動産担当者に相談してみませんか?
詳しくご説明をしたり、お客様個々に合った購入スケジュールを作成するなどお手伝いをさせていただくことも可能です。