長期修繕計画書とは?
長期修繕計画は、
・マンションの快適な住環境の確保、資産価値の維持を図るために、経年劣化に対応した適切な建物の改修工事を行う
・必要に応じて建物および設備の性能向上を図る改修工事を行う
この2点を目的として管理組合が分譲マンションを長期的に見据えて作成した計画のことを指します。
一般的に30年程度の期間に「どんな修繕を、どの時期に、いくら予算をくらいかけてやるか」、また、その計画に対して修繕積立金の推移が記載されています。
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適切な修繕工事を行うためには
マンションの適切な修繕工事を行うためには、以下の2点が不可欠です。
①適切な長期修繕計画を作成
②これに基づいた修繕積立金の額を設定
中古マンションの価値を維持するために、このような建物の修繕管理がしっかりできているかは一つの大きな要素となります。
また、フラット35を利用するために取得する適合証明のひとつの基準として、「長期修繕計画が20年の期間で作成されているか」 という項目があるように、中古マンションの維持管理がしっかりされているかを確認する目安になります。
ですので、中古マンションを検討する際には長期修繕計画書が作成されているかをチェックしましょう。物件を内覧する際は仲介会社の担当に長期修繕計画書があるか、質問することをおすすめします。
長期修繕計画書に記載されていること
長期修繕計画書では長期的にどのような修繕をするかを決めるだけではなく、今後見込まれる修繕工事や改修工事の内容、おおよその実施時期、概算の費用等が明確になります。
そのため計画修繕工事を実施するために積み立てる修繕積立金の額の根拠を明確にすることができます。
また、管理組合で修繕工事や改修工事に関する長期計画をあらかじめ合意しておくことで計画修繕工事を円滑な実施できるようになります。
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長期修繕計画書を作成していないマンションもある
長期修繕計画書はどのマンションも作成されている、というものではありません。マンションによっては計画自体が立てられていないということもあります。
特に総戸数の少ない小規模マンションは修繕すべき場所が少なく、戸数も少ないため、長期修繕計画の考えがない場合があります。このようなマンションの場合、必要な修繕が発生したときに都度、修繕工事を行うことが基本となってきます。
さらに修繕積立金の制度がないケースもあり、各所有者の持ち出しで修繕費用を支払い、修繕する可能性もあるので、そのようなマンションの場合は自身で貯金をしていく必要が出てきます。
まとめ
長期修繕計画書は、マンションの資産価値を維持・向上を図り、安心の住環境を確保するために用意するものです。
中古マンションを検討する際には長期修繕計画書が作成されているかは大事なチェックポイントになります。内覧に行く際にはぜひ確認するようにしてみてください。
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(初回投稿日2023年11月24日)