買ってから後悔しても遅い？一見素敵なリフォーム済み中古マンションに潜む罠
最近は、高度成長期に建てられた中古のマンションでも、綺麗にリノベーションやリフォームされたマンションが販売されています。間取りも今風に開放感のあるつくりで、フローリングも流行のホワイトタイプ、ドアなどはオーク調、キッチンには食洗機、ベランダからの明かりを上手に生かしたリビングは一見、居心地が良さそうに感じます。
しかし、不動産会社によるリフォーム済み物件の再販には注意が必要であることをご存知ですか？
というのも、建物自体や構造はボロボロのまま、表面だけクロスを綺麗に張り替えたり、新しい浴室を入れたり、しかし実際には、いつ水漏れや破損が起きてもおかしくない状態...ということも。
そんなはずない、と思うかもしれませんが、実際そういったトラブルが少なからずありますので、リフォーム済みの物件を見る時に充分に注意が必要です。匂いが気になってはがしてみたら、床板やキッチンの裏の壁にカビがびっしり、なんてことはたまにあるんですよ。
こういった悪質なリフォームが行われる背景にはコストを下げて売ってしまいたいという不動産会社の意図があります。
また、不動産会社はしっかりとしたリフォームを行ったつもりでいても、下請けの工務店が工期や材料費の都合でいい加減な施工をしてしまった、というトラブルも耐えません。
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リフォーム済みマンションの購入を検討で内覧する時には、第三者の住宅診断、つまり、そういったことに詳しい人と一緒に見に行く、アドバイザーやコンサルタントを雇うことも必要かもしれません。
買ってしまってから、酷い水漏れや水のつまり、カビだらけだった、などの問題が起きてしまっては大損害ですから。
リノベーション中に売りに出ていた場合は、工事の途中で見学できれば尚良いですね。
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リノベーションやリフォーム後に検査機関が検査し、保障してくれる保険
綺麗にリフォームしたマンションを購入、入居して、万が一問題が起きてしまったとしても、修繕費を保証してくれる保険があれば安心ですね。
そんな時のために、瑕疵（かし）保険というものがあります。
この保険は、販売時に加入済みであれば第三者の検査員の検査を受けているので、それだけその住宅が信頼性の高いものであるという保証にもなりますし、万が一の時にも修繕費などが補償されますので安心です。
既存住宅売買瑕疵保険において、個人の売買の場合、保険を契約するのは個人ではなく検査機関となります。
検査機関は中古住宅の購入前に建築士による検査を行ってくれ、検査を行った住宅に欠陥が合った場合、保証してくれるというもの。
※この検査機関が倒産、事業者がいなくなってしまった場合も、保険は保証されますのでご安心ください。
加入の流れは以下の通りになります。
１.住宅かし保険の登録事業者等、検索サイトで既存住宅売買かし保険（個人間売買タイプ）とお住まいの地域を選んで検索し、検査機関を探します。
２.検査機関は、国土交通省が指定した住宅専門の保険会社、住宅瑕疵担保責任保険法人を選択して保険契約を締結。
これで安心して中古マンションを売買できますね！
現在、国土交通省指定の住宅かし保険商品のある住宅瑕疵担保責任保険法人は5社になります。
【住宅あんしん保証】
既存住宅売買かし保険
１.宅建業者用
２.個人間売買用
【住宅保証機構 株式会社】
・まもりすまい既存住宅保険
１.宅建業者用
２.個人間売買用
【株式会社 日本住宅保証検査機構（JIO）】
・JIO既存（中古）マンション戸単位住宅かし保証保険
１.宅建業者用
２.個人間、仲介事業者用
３.個人間、検査業者用
【株式会社 ハウスジーメン】
・既存住宅かし保険
１.宅建業者用
２.個人間売買用
３.保険申し込み事前審査
【ハウスプラス住宅保証 株式会社】
・住宅瑕疵担保責任保険
既存住宅瑕疵保険に加入している場合、税金の控除などが受けられる場合があります。
また、大手の不動産会社などは中古住宅について独自の保証を用意している場合も多く、リフォーム瑕疵保険も、保険商品によって様々な保証内容となっています。
住宅瑕疵保険についてもっと詳しく聞きたい方は相談してみませんか？
リフォーム済み物件やリノベーション前物件をお探しの方は、プロに安心できる物件を紹介してもらうのもお勧めです。
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（初回投稿日：2020年10月7日）
