渋谷区で中古マンションを探しているお客様と日々お話をしていると、「ネットで物件を探しているだけでは分からないことがたくさんあるな」と感じることがあります。
渋谷区は、恵比寿・代官山・広尾・表参道・神宮前・渋谷・代々木・初台・幡ヶ谷・笹塚など、エリアによって街の雰囲気も価格帯も大きく異なります。
実際、現在の渋谷区の中古マンション市場を見ても、築浅・駅近・人気エリアの物件は非常に高い価格で取引される一方、比較的購入しやすい価格帯の物件もあります。
つまり、「渋谷区だからどのマンションも同じように高い」というわけではありません。
今回は、渋谷区でマンション購入を検討されている方に向けて、日々購入のお手伝いをしている営業スタッフが、現場で感じていることを率直にお話しします。
1.「良い物件が出たら買いたい」という方が多い
購入相談を受けていると、
「良い物件があれば購入したい」
というお客様が非常に多くいらっしゃいます。
これは当然のことなのですが、問題は「良い物件」の定義です。
駅から近い。
築浅。
広い。
眺望が良い。
管理状態が良い。
人気のマンション。
価格が安い。
これらをすべて満たす物件は、なかなかありません。
特に渋谷区では、駅近・築浅・人気マンションという条件が重なると、価格もそれなりに高くなります。
そのため、購入を成功させるためには、
「自分にとって絶対に譲れない条件は何か」
を最初に決めておくことが大切です。
例えば、
「駅徒歩5分以内は譲れないけれど、築年数は15年程度まで許容できる」
「恵比寿に住みたいが、駅徒歩10分まで広げてみる」
「70㎡にこだわらず、60㎡台も検討する」
などです。
条件を少し変えるだけで、購入できる物件の選択肢は大きく変わります。
2.「相場より安い物件」を探しすぎると、なかなか決まりません
営業の現場でよくあるのが、「相場より安く買いたい」というご希望です。
もちろん、誰でもできるだけ安く購入したいと思います。
ただし、人気のあるエリアでは、相場より明らかに安い物件には、それなりの理由があることも少なくありません。
例えば、
・駅から遠い
・築年数が古い
・低層階
・日当たりが悪い
・眺望がない
・管理面に不安がある
・室内の状態が良くない
・借地権など権利関係に特徴がある
といったケースです。
逆に、駅近で人気のマンション、管理状態も良く、室内もきれいで、価格だけが相場より安い――。
このような物件は、そもそも市場に長く残らないことが多いです。
そのため、「安い物件」を探すよりも、
「価格に対して納得できる物件」を探す
という考え方のほうが、渋谷区では購入しやすいと感じます。
3.「今買うべきですか?」という質問をよく受けます
これも非常に多い質問です。
正直に言うと、購入するタイミングに絶対的な正解はありません。
「もっと価格が下がるかもしれない」
「金利が上がるかもしれない」
「良い物件が今後出てくるかもしれない」
と考えていると、いつまで経っても購入できません。
一方で、焦って購入する必要もありません。
重要なのは、
「今の自分の予算で、納得できる物件が出てきたか」
です。
現在の渋谷区では、非常に高額な物件が取引される一方、物件の条件によって成約価格には大きな違いがあります。2026年8月も成約件数自体は春と比較して減少していますが、人気のあるプレミアム物件は高い価格水準を維持しています。
つまり、「渋谷区のマンションは全部値上がりしているから、とにかく急いで買う」という単純な話ではありません。
物件ごとに判断することが大切です。
4.営業スタッフが意外と重要だと感じるのが「物件を見すぎないこと」
マンション探しを始めると、たくさんの物件を見ることになります。
10件、20件、30件……。
最初は、
「このマンションいいですね!」
と感じていたのに、物件を見れば見るほど、
「もう少し良い物件があるんじゃないか」
となってしまうことがあります。
これは珍しいことではありません。
特にインターネットでは、毎日のように新しい物件が出てきます。
しかし、物件を見れば見るほど理想が高くなってしまうと、なかなか決断できなくなります。
大切なのは、たくさん見ることではなく、
「自分の条件に合う物件を比較すること」
です。
例えば、
「AマンションとBマンションなら、どちらが自分たちの生活に合っているか」
という比較をすることで、購入判断がしやすくなります。
5.内見では「部屋」だけではなく「マンション全体」を見てほしい
購入希望者の方は、どうしても室内に目が行きます。
キッチンがきれい。
リビングが広い。
収納が多い。
リフォームされている。
もちろん重要です。
しかし、中古マンションの場合、営業スタッフとして特に見ていただきたいのは「マンション全体」です。
例えば、
・エントランスや共用部分の管理状態
・ゴミ置き場
・駐輪場
・修繕履歴
・長期修繕計画
・管理費・修繕積立金
・大規模修繕の予定
・管理組合の運営状況
などです。
室内は購入後にリフォームできます。
しかし、マンション全体の管理状態は、購入者が簡単に変えられるものではありません。
中古マンションだからこそ、「部屋を見る」のではなく「マンションを買う」という視点を持っていただきたいと思います。
6.「駅徒歩○分」だけでは判断しないでください
渋谷区では、同じ徒歩10分でも印象がかなり違います。
駅から平坦な道なのか。
坂道なのか。
大通りを渡るのか。
夜でも歩きやすいのか。
商店街を通るのか。
住宅街を通るのか。
こうした違いは、実際に歩いてみないと分かりません。
また、最寄駅だけではなく、
「どの駅を利用するのか」
も重要です。
渋谷区には非常に多くの鉄道路線があり、物件によって複数駅を利用できるケースもあります。
物件情報に書かれている「駅徒歩○分」だけで判断せず、ぜひ実際に駅からマンションまで歩いてみてください。
7.購入後の「売りやすさ」も考えておく
マンションを購入するとき、
「自分が住みたいか」
はもちろん重要です。
しかし、もう一つ考えていただきたいのが、
「将来、売却するときに買いたい人がいるマンションか」
という視点です。
人生では、転勤、家族構成の変化、住み替え、親との同居など、さまざまな事情でマンションを売却する可能性があります。
そのため、
・駅からの距離
・周辺環境
・マンションの管理状態
・間取り
・専有面積
・築年数
・眺望や日当たり
・マンションのブランドや知名度
などは、購入時だけではなく将来の売却時にも関係してきます。
渋谷区はエリアによって住宅需要や価格帯が大きく異なるため、「自分が住みたい」という視点に加えて「将来、他の人から見ても魅力的か」という視点を持っておくことをおすすめします。
8.実は「購入をやめた理由」も非常に大切
営業の現場では、購入されたお客様だけでなく、
「今回は見送ります」
というお客様もたくさんいらっしゃいます。
そして、その理由には購入を成功させるヒントがあります。
例えば、
「価格に対して広さが納得できなかった」
「管理費・修繕積立金が高かった」
「駅から歩いてみたら思ったより遠かった」
「周辺環境がイメージと違った」
「将来売却するときに不安を感じた」
などです。
こうした経験を積み重ねていくと、
「自分が何を重視しているのか」
がだんだん分かってきます。
最初から完璧な条件を決める必要はありません。
物件を見る中で、優先順位を整理していくこともマンション探しの大切なプロセスです。
9.渋谷区のマンション探しでは「価格」だけで判断しないこと
渋谷区のマンションは、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、
「1,000万円安いからこちら」
という単純な判断ではなく、
「なぜこちらのマンションはこの価格なのか?」
を考えることが重要です。
同じ60㎡台でも、
駅距離、築年数、階数、向き、眺望、管理状態、マンションの規模、周辺環境などによって価格は変わります。
価格には必ず理由があります。
その理由を理解したうえで、
「この条件なら、この価格でも納得できる」
と思えるマンションを選ぶこと。
これが、私たちが考える「良い購入」だと思っています。
10.最後に、営業スタッフとして一番お伝えしたいこと
マンション購入は、人生の中でも非常に大きな買い物です。
だからこそ、「営業担当者にすすめられたから買う」のではなく、
「自分自身が納得して買う」
ことが一番大切です。
私たちは、物件をご紹介することだけが仕事ではありません。
「この物件は本当に買って大丈夫なのか?」
「この価格は妥当なのか?」
「このマンションの将来性はどうなのか?」
「この条件なら、別のエリアも見たほうがいいのではないか?」
といったことも含めて、一緒に考えることが大切だと考えています。
渋谷区には、恵比寿、広尾、代官山、渋谷、神宮前、代々木、初台、幡ヶ谷、笹塚など、それぞれ違った魅力を持つ街があります。
だからこそ、
「渋谷区でマンションを買う」ではなく、「渋谷区のどこで、どんな暮らしをしたいのか」
から考えてみてください。
そのうえで、予算や希望条件を整理し、実際の物件を比較していく。
それが、後悔しないマンション購入への近道だと、日々お客様と接している私たちは感じています。
渋谷区で中古マンションを探している方へ
「まだ購入するか決めていない」
「自分の予算でどのくらいのマンションが買えるのか知りたい」
「恵比寿と代々木ならどちらが自分に合っている?」
「今は買うタイミングなのか知りたい」
このような段階でも問題ありません。
中古マンションなび渋谷区では、渋谷区内の中古マンション情報をエリア・駅・価格・支払額などから検索できます。
物件を探し始める前に、まずは「自分ならどんなマンションを選ぶべきなのか」を整理するところから始めてみてはいかがでしょうか。
(初回投稿日:2026年)

