~不動産市場の現状と今後の見通し~
東京都内でも屈指の人気エリアである 渋谷区。再開発が続き、国内外から高い需要を集める渋谷区のマンション価格は、ここ数年で大きく上昇しました。
では、2026年の渋谷区のマンション価格は下がるのでしょうか。
結論から言えば、2026年中に大幅な価格下落が起こる可能性は低いものの、価格上昇の勢いは鈍化し、物件によっては調整局面に入る可能性があります。
渋谷区のマンション価格は依然として高水準
渋谷区の中古マンション価格は、2025年時点でも上昇を続けており、平均価格は前年比で約10%上昇しています。㎡単価ベースでも高い水準を維持しており、東京23区の中でもトップクラスの価格帯となっています。
また、2026年の公示地価では渋谷区の住宅地が前年比で上昇し、渋谷駅周辺ではさらに高い上昇率を記録しています。
こうした背景から、渋谷区のマンション市場は依然として強い需要に支えられているといえます。
下落要因① 住宅ローン金利の上昇
価格上昇にブレーキをかける要因として最も注目されているのが金利です。
近年、日本銀行は金融政策の正常化を進めており、住宅ローン金利は緩やかな上昇傾向にあります。金利が上昇すると購入者の借入可能額が減少し、高額なマンションほど影響を受けやすくなります。
特に1億円を超える物件が多い渋谷区では、購入層の資金計画に変化が生じる可能性があります。
下落要因② 在庫の増加
首都圏全体では中古マンションの在庫件数が増加傾向にあります。成約価格は上昇しているものの、成約件数には減少の兆しも見え始めています。
これは「価格は高いが、どの物件でも売れる市場ではなくなってきた」ことを示しています。
築年数が古い物件や立地条件の弱い物件では、価格交渉が入りやすくなる可能性があります。
価格を支える要因① 再開発の継続
渋谷区では現在も大規模な再開発が進行しています。
渋谷駅周辺を中心とした都市機能の向上や商業施設の充実は、エリア全体の価値向上につながっています。
再開発による街の魅力向上は、住宅需要を支える大きな要因です。
価格を支える要因② 国内外からの需要
渋谷区は都心アクセスやブランド力の高さから、実需だけでなく投資需要も根強いエリアです。
海外投資家や富裕層からの需要もあり、一般的な住宅市場より価格が下支えされやすい特徴があります。東京23区全体でも中古マンション価格は高値圏で推移しており、都心部の需要は依然として堅調です。
■関連記事:【2026年6月最新】渋谷区中古マンション成約データ分析|築年数・広さ別のリアルな相場動向
渋谷区のマンション価格は依然として高水準2026年後半の見通し
今後の渋谷区マンション市場は次のような展開が予想されます。
| シナリオ | 価格動向 |
|---|---|
| 金利上昇が緩やか | 横ばい~微増 |
| 金利上昇が加速 | 5%前後の調整 |
| 景気後退が発生 | 一部エリアで下落 |
| 再開発効果継続 | 人気エリアは高値維持 |
特に、
- ・渋谷駅周辺
- ・恵比寿エリア
- ・広尾エリア
- ・代官山エリア
などの人気エリアは価格維持の可能性が高い一方で、築古物件や駅距離のある物件は価格調整を受けやすいと考えられます。
まとめ
2026年の渋谷区マンション市場は、「暴落」よりも「選別の時代」に入ったと考えるのが現実的です。
価格そのものは依然として高水準ですが、金利上昇や在庫増加によって、すべての物件が同じように値上がりする環境ではなくなっています。
そのため、
- 人気エリアの築浅マンション → 高値維持の可能性が高い
- 築古マンションや競合物件の多いエリア → 調整の可能性あり
という二極化が進む可能性があります。
不動産売却を検討している方にとっては、価格が高水準を維持している今のうちに査定を受け、市場価値を把握しておくことが重要なタイミングといえるでしょう。
(本記事は一般的な市場動向を解説したものであり、個別物件の価格を保証するものではありません。)
(初回投稿日:2026年6月5日)

