◆購入時にかかる税金
気に入ったマンションが見つかって、資金計画を立てなければなりませんが、想定していた返済額より高く、予算がギリギリということもあるのではないでしょうか。この場合で注意が必要なのが、マンション購入にいたっては物件価格だけを用意すれば大丈夫というわけではない点です。中古マンションを購入するには仲介手数料や登記費用、税金などの諸費用がかかります。概ね物件価格の7%~10%と考えておいてください。
①印紙税
印紙税とは、契約書などの文書を作成したときにかかる税金です。
売買契約書や住宅ローンの金銭消費賃貸借契約書を交わした際に発生します。印紙税の額は契約書に記載される金額に応じて、金額が決まっています。
②登録免許税
土地や建物、ローンなどの所有権を登記するために必要な税金で、不動産の決済時に支払います。価格や登記の種類により税金の金額が変わってきますが、大体数万円~20万円ほどになり、登記簿上床面積50㎡以上の場合軽減されます(他規定あり)。
③不動産取得税
土地や建物などの不動産を取得するとかかってくる税金です。不動産取得税は、マンションを購入してから約半年~1年後くらいに納税通知書が郵送されてきます。こちらも軽減措置がありますので、担当者や税務署に確認が必要です。
④消費税
個人が売主のマンションを購入する場合には、マンションそのものには消費税はかかりません。ただし、売主が法人の場合は消費税がかかるので注意してください。購入時にかかる消費税は不動産業者に支払う仲介手数料にかかってくる消費税と覚えておきましょう。
※スーモやアットホームといったポータルサイトや、チラシなどの広告に掲載されている価格表示は消費税込みの価格表示が原則で、購入価格に対して別途消費税が必要なケースはありません。
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◆売却時にかかる税金
所有しているマンションを売却する際に、利益が出た人もそうでない人も必ずかかってくる税金があります。主に以下になります。
①印紙税
購入時と同様、売買契約書を交わした際に発生します。
②登録免許税
売却するマンションに住宅ローンの残債があるときは、マンションとマンションが建っている土地に対して抵当権が設定されているので、抵当権抹消登記をする必要があります。
③消費税
自分で使用していたマンションを売却する際には消費税はかかりませんが、不動産会社に支払う仲介手数料には消費税がかかります。売却するものが賃貸用のマンションであれば課税対象になるため注意が必要です。
④所得税
一般的に「譲渡所得税」「譲渡税」と呼ばれることもありますが、マンションが購入時より高い価格で売却できた場合には、確定申告にて所得税を納税する必要があります。マンションを5年以上所有していた場合(長期所有)の税率は15%、5年未満の場合(短期所有)は30%となります。なお10年超の居住用財産の譲渡の場合は譲渡所得のうち6,000万円以下の部分に対し所得税10%、譲渡所得のうち6,000万円超の部分に対し所得税15%の税率が適用されます。
⑤住民税
住民税は、上記所得税と同様に不動産の売却益に対して課せられますが、所得税の確定申告をしていれば別途申告する必要はありません。税率は長期所有で5%、短期所有で9%となります。
◆不動産を持っているとかかる税金
不動産を所有していると毎年かかってくる税金もあります。
①固定資産税
土地や建物を所有している人にかかる税金で、定期借地権の家やマンション、賃貸住宅には固定資産税はかかりません。都・市町村税の一つです。
固定資産税額 = 課税標準額×税率(1.4%)
購入後、毎年固定資産税を支払います。所有している不動産によって異なりますが、年に数万~20万円ほどです。
②都市計画税
市街化区域にある土地や建物を所有している人に課税されます。市街化区域以外の土地や建物に住む人は課税されません。
都市計画税 = 課税標準額×税率(最高0.3%)
固定資産税と同様に、購入後毎年都市計画税がかかります。年数万~10万円ほど。
マンションの購入時、売却時、所有時と税金は規定も様々で細かいため、面倒に感じるかと思いますが、様々な優遇措置・軽減措置などもあります。予算や売れた価格ばかりに目を向けるのではなく、かかる税金も見越して余裕のある資金計画を立ててくださいね。
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(初回投稿日:2024年3月1日)