金銭消費貸借契約という言葉を知っていますでしょうか?
金銭消費貸借契約とは、住宅ローンを組む際に金融機関と行うお金の貸し借りに関する契約です。
住宅を購入する際に初めて行う方も多いかと思います。
皆様が安心して、金銭消費貸借契約を行えるように、事前にどのような流れなのかを把握していただくためにご説明をさせていただきます。
□関連記事:住宅ローンの審査はどのように行われる?
◆金銭消費貸借契約とは?
上記でもご説明をしましたが、住宅ローンを組む際に金融機関と交わす契約のことです。
住宅ローンは数百万~数千万と、とても大きな金額を借りることになるため、簡単に即日融資が行われるわけではありません。
大まかに分類をすると以下のような手続きの流れになります。
1. 住宅ローン事前審査:収入証明や身分証明書、物件資料などを提出し、金融機関が審査を行い
ます。複数の金融機関に同時に審査を依頼しても、今後審査に不利になってしまうことはござ
いません。審査をスタートしてから結果が出るまで金融機関によって多少前後しますが、早け
れば1日~2日程度で結果が出ます。
2. 住宅ローン正式審査:事前審査が承認されたら、公的な書類(収入証明書、住民票など)を添
えて正式な融資申し込みを行います。銀行の住宅ローンであれば、事前審査で承認を得られて
いて本審査で否決になってしまうことは少ないです。審査期間としては、1週間~2週間程度で
結果が出てくることが多いでしょう。
3. 金銭消費貸借契約:正式申込が承認されると、金融機関との契約が行われます。契約手続きは
通常、金融機関の担当者と面談または電子契約で行われます。具体的な契約内容には、借入金
額、返済条件、利率、借入期間などが含まれています。金融機関によっては、平日のみしか対
応できないケースもあるので、お仕事などの調整が必要な方は予め不動産担当者に確認してお
くと安心でしょう。
4. 融資実行:金銭消費貸借契約が成立した後、数日期間を空けて(金融機関によって日数が異な
ります)、金融機関からお客様の口座に借入金が提供されます。そのお金を使用して物件の売
主に支払が行われます。
これら4つを問題なくすべて終えると、晴れて売主から買主に物件の鍵が渡されます。
鍵をもらってからすぐに住むことも可能です。
◆実際に住宅ローン事前審査を行ってみましょう!
住宅ローン事前審査と言われると、審査をするのに必要な書類をそろえるのが大変そうだからと後回し・・・
そんな方も多いかと思いますが、実際はそんなことありません!
一般的なサラリーマンの方であれば、去年の源泉徴収票と顔写真付き身分証と健康保険証だけで基本は審査が行えます!物件資料などに関しては、不動産会社の担当者が準備してくれるので大丈夫です。
住宅ローン事前審査を行うだけで、実際の借入金利が知れたり、いくらまで借りれるのかなど大事なことを把握できます。収入が高いから必ず借りられるわけではありません。後から、借りられる銀行が見つからないなど起こらないように、まずは審査を行ってみましょう。
【まとめ】
住宅ローン事前審査から融資実行まで約1ヶ月~1.5ヶ月程度かかります。
不測の事態が起こると物件のお引き渡し予定日に融資実行が間に合わなくなってしまうケースもございます。
不動産専門用語が出てきて難しく見られがちな住宅ローンですが、実際は不動産業者や金融機関がサポートしてくれるので意外と問題なく終えられることが大半です。
不明な点や疑問点があれば、不動産会社のスタッフに相談して、安心して手続きを進めましょう。
(初回投稿日2023年7月21日)