不動産売買契約を結ぶ際には、買主が売主に契約手付金を支払います。
この契約手付金は、売買代金に充当されるお金になりますが、それ以外にも重要な意味を持つお金になります。
契約手付金の重要な意味とは?
売買契約締結後に、予期していないこと等が起きて、解約を希望する場合、手付金を放棄する事で、契約を解除できる「解約手付」の役割があります。
不動産売買の契約書には手付金を解約手付とする契約が多いんです。
解約手付とは買主と売主のいずれかが、契約を解除したい時のための保証金です。
契約書には、詳細が記載されますが、解約手付で契約を解除する際には下記の方法となります。
・買主は、支払い済みの契約手付金を放棄する(手付放棄)
・売主は、契約手付金を買主に返金し、同額を買主に支払う(手付倍返し)
なので、契約手付金が低いと双方共に簡単に契約を解除する事ができるので、ある程度の金額を支払うのが買主・売主お互いのリスク回避に繋がります。
例えば、契約手付金を10万円にした場合に、買主は10万円の放棄、売主は10万の返金と10万円の支払いで解約ができる状況は、あまりにもお互いに不安定感が残ります。
金額に決まりはあるの?
契約手付金は、いくら払わなければいけないという決まりはありませんが。不動産業界の慣例的なことで言えば、物件価格の3%~5%と言われています。
6,000万円の物件ですと180万円~300万円が一般的な契約手付金の金額になります。
基本的には、買主側の提示した金額での相談になりますが、物件価格の3%~5%程を想定しておけば大きく異なる事もないかと思います。
少ない契約手付金の場合で、リスクや不安を感じる際は担当の仲介業者に正直に相談される事をお奨めいたします。
(初回投稿日:2024年11月8日)