マンション探しをする際には希望条件を設定しますよね。エリアや設備などとあわせて重要な条件となるのが広さや間取りです。
ゆったりと暮らすためには専有面積が広いマンションが望ましいことは言うまでもありません。
そこで、世帯人数別にふさわしいマンションの広さや間取りをチェックしていきましょう。
将来を見据えた間取り
現在夫婦2人だけとしても、今後子どもが生まれて3人4人になる。逆に子どもが大きくなって3人4人家族がまた夫婦2人になる。
ライフステージによって家族の状況は変化していくもの。
人生において一番長い時間を過ごす「家」はその時々に一番ふさわしい形であることが理想です。
そんなことを想定してリフォーム(リノベーション)しやすい間取りや物件を選ぶのがお勧めです。
下記は一般的な家族数の場合の一例です。
夫婦+子供1人の3人家族
3人家族の場合、子ども部屋+夫婦の寝室+リビングで2LDK以上の物件を選ぶのが基本です。
テレワーク用の作業場や来客が多くゲストルームを確保する場合などは3LDK以上の物件を探すことになります。
ただし、子どもが1人生まれて家族3人になっても、子どもが小さいうちは子ども部屋を作る必要がないので1LDKという方もいます。
都心の中古マンションをリノベーションして、50㎡台の2DK~2LDK程度の間取りで3人暮らしをする人々も多くいます。
また、近年コンパクトマンションと呼ばれる50㎡以下の物件が首都圏では特に人気があり、そうした比較的狭小な住まいで3人家族で暮らす世帯も少なくありません。
夫婦+子供2人の4人家族
4人家族になると、子ども部屋2部屋+夫婦の寝室+リビングの3LDKに住むケースが多くなります。
子ども2人で1つの部屋を使うようにすれば2LDKの物件でも十分ですし、6畳以上の部屋であれば2段ベッドを置いて2人部屋にするのもおすすめです。
念頭においてもらいたいことは、4人で暮らす家族の黄金期はせいぜい10年あまりしかないということです。
一般的には、長子が7歳で小学校入学を機に、住宅を購入。
長子が18歳で大学入学を機に親元を離れるまでの4人家族期は11年。
次に、2歳違いの第二子が大学入学で家を出るまでは、3人家族期が2年。
その後は夫婦のみ期で、30年超の長きにわたります。
暮らしの変化に柔軟に対応できる広さや間取りを検討することが大切です。
≪住生活基本計画における居住面積水準≫ 国土交通白書参照
夫婦+子供3人の5人家族
ライベートを重視するなら、おすすめは子どもが1人1部屋を持つことができる4LDKの間取りです。
特に思春期の子どもが自分の時間や空間を持つことは、これから成熟した大人になるためにも重要なことです。
ただし、「1人の部屋を持たなければ絶対にダメ」というわけではなく、「自分の時間」を持てるスペースを用意してあげることで解決できる場合もあるそうです。
そして、子どもがまだ小さくて親と一緒に過ごすことが多い場合は、部屋を1つ減らして3LDKでも可能です。
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今は子ども1人でも、将来子どもが増える、あるいは親と一緒に住むことになる、という可能性もあります。
もしくは、子供が大きくなり3LDKが不要になり、リビングの広い2LDKに変更する可能性もあります。
そのときに間取り変更のリノベーションができるかといったフレキシブルさも考えて住まい選びをすれば後悔のない物件購入ができると言われております。
(初回投稿日:2023年12月22日)