渋谷といえば、日本屈指の繁華街としてのイメージが強いかもしれません。
しかし実は、渋谷は古くから歴史のある土地。
それゆえに、歴史を感じさせるスポットが多数あります。
今回は、渋谷区の中でも魅力あふれる文化スポットを紹介します。
猿楽塚・猿楽神社
旧山手通りに面する、代官山ヒルサイドテラス。
この敷地内に、渋谷区指定史跡でもある古墳の「猿楽塚」と、その上に鎮座する「猿楽神社」があります。
猿楽塚は6~7世紀の円墳とされています。
北部と南部にある2基から構成されているとのことですが、発掘調査が行われていないため、詳しいことは不明。
北部にある大型の古墳は、基底部の直径は約20メートル、高さ約5メートル。
猿楽町という町名の由来にもなっています。
猿楽塚には呪いめいた伝説が残っています。
それは、1920年(大正9年)に、後述する朝倉家が邸内に庭園を築く際、4基あった古墳のうちの1基を壊したところ、当主の朝倉虎治郎と工事の棟梁が、原因不明の病にかかったというもの。
そのため、祟りをおさめるために、猿楽神社を創建したといわれています。
渋谷区内の古墳はほとんどが破壊されているものの、猿楽塚は朝倉家の邸宅内にあったため、奇跡的に難を逃れています。
【猿楽塚・猿楽神社】
住所:東京都渋谷区猿楽町29 ヒルサイドテラス内
アクセス:東急東横線 代官山駅 5分
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重要文化財 旧朝倉家住宅
先の猿楽神社を創建した朝倉家の旧邸宅です。
旧朝倉家住宅は、1919年(大正8年)に、当時の当主である朝倉虎治郎氏によって建てられました。
朝倉家は明治以降に精米業、米穀販売や土地経営により発展した家で、朝倉虎治郎氏は、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した人物です。
見どころは、大正期の邸宅文化を感じられる2階建ての建物と、回遊式庭園。
関東大震災や戦災からも奇跡的に残った、大正ロマンあふれる建物を見学することができます。
邸宅は主屋、土蔵、庭門、附属屋(車庫)で構成されている木造建築。
ほぼ全室が畳敷きで、屋根は瓦葺、外壁は下見板張、一部が漆喰塗りとなっています。
これらは、明治時代から 昭和30年頃までに建設された大きな邸宅の代表的な特徴をあらわした建物です。
回遊式庭園は、崖線という地形を取り入れています。
石灯籠などの添景物が多く配置された構成となっています。
植物は、春はツツジ、秋はモミジなどを楽しむことができます。
【重要文化財 旧朝倉家住宅】
住所:東京都渋谷区猿楽町29-20
アクセス:東急東横線 代官山駅 徒歩5分
時間:10:00~18:00(11月~2月は16:30まで)
※入館は17:30(11月~2月は16:00)まで
休業日:月曜日(祝日の場合は直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
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白根記念渋谷区郷土博物館・文学館
渋谷の先史から現代までの歴史的な展示を見たいなら、白根記念渋谷区郷土博物館・文学館がおすすめ。
白根記念渋谷区郷土博物館・文学館は、1975年(昭和50年)に渋谷区議会議員であった白根全忠より寄贈された宅地、邸宅をもとに開館しました。
当初は渋谷区に関する資料の保管と展示の場であり、近年全面改築し、新たに文学館を併設しました。
展示としては、戦前の住宅が再現されているほか、江戸時代の道具や縄文土器に触れることができます。
特別展は年2~3回開催しています。
住所:東京都渋谷区東 4-9-1
アクセス:各線 渋谷駅 徒歩20分
時間:11:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)
※土日は9:00~
公式ホームページ:https://shibuya-muse.jp/
休業日:月曜日(休日の場合はその直後の平日)、年末年始
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川本喜八郎人形ギャラリー
渋谷区千駄ヶ谷で生まれ育った、人形美術家・アニメーション作家の川本喜八郎にまつわるギャラリーです。
川本喜八郎は、NHK人形劇「三国志」「平家物語」などを手掛けたことで有名。
世界中にファンがおり、その作品は今も感動を呼ぶと評されています。
こちらの川本喜八郎人形ギャラリーでは、「三国志」「平家物語」の人形を、テーマに応じて30~40体ほど展示しています。
【川本喜八郎人形ギャラリー】
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8階
アクセス:各線 渋谷駅 直結
時間:11:00~19:00
休業日:無休(年末年始、展示入替期間は除く)
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石仏群
明治通り沿い、渋谷駅と原宿駅の間に位置する長泉寺。
この長泉寺の墓地の奥に、渋谷区の史跡でもある石仏群があります。
石仏群の数は、二百数十体にも及び、見るものを圧倒します。
そのほか、観音像も並んでいます。
神宮前というロケーションの中にあることがまた、驚きを倍増させることでしょう。
【石仏群】
住所:東京都渋谷区神宮前6-25-12長泉寺内
アクセス:各線 渋谷駅 徒歩12分
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明治神宮ミュージアム・宝物殿
明治神宮といえば、初詣の参拝客数が全国1位としても知られる有名な神社。
境内の杜や、パワースポットの数々、御苑などがよく知られていますが、実は明治神宮の中には博物館やミュージアムもあるのです。
明治神宮ミュージアムは2019年(令和元年)に開設され、明治神宮の祭神である明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの品々を保管および展示しています。
隈研吾氏の設計による建物も魅力的で、杜と調和した、厳かな中にも美しいデザインを見て楽しむことができます。
かつては宝物殿で長く保管されていた、明治天皇・昭憲皇太后が日常で使用していた机、文房具、愛読書、馬車、その他の調度品なども、現在はこのミュージアムで展示されています。
ほかに、エドアルド・キヨッソーネの描いた明治天皇・昭憲皇太后の御尊影や、修復をおこなった「六頭曳儀装車」などの宝物を展示が展示されています。
ほかにも、特別展・企画展が随時開催されています。
宝物殿は、明治神宮境内の北方にあります。
奈良の正倉院の校倉造りを模した校倉風大床造り(あぜくらふうおおゆかづくり)が特徴的で、日本初期の鉄筋コンクリート建築を取り入れた建物です。
和洋折衷を試みた花崗石張の堅牢優美な建物は、建築が好きな人にとってもたまらないスポットでしょう。
現在は国の重要文化財に指定されています。
宝物殿は期間限定で一般公開されているため、随時公式ホームページをチェックしてくださいね。
ミュージアムと宝物殿は、明治神宮での参拝や散歩のみならず、歴史的な造詣を深めたい人にもおすすめの場所となっています。
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【明治神宮ミュージアム】
住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1
アクセス:
JR山手線 原宿駅 徒歩1分
東京メトロ千代田線・副都心線 明治神宮前駅 徒歩1分
小田急線 参宮橋駅 徒歩3分
JR山手線・総武線 代々木駅 徒歩5分
都営大江戸線 代々木駅 5分
東京メトロ副都心線 北参道駅 徒歩5分
入館料:一般 1,000円 / 高校生以下 900円 / 小学生未満 無料
時間:10:00〜16:30(最終入場は閉館の30分前)
休館日:毎週木曜日(木曜日が祝日の場合開館)
公式ホームページ:https://www.meijijingu.or.jp/museum/
明治神宮公式ホームページ:https://www.meijijingu.or.jp/
明治神宮公式Instagram:https://instagram.com/meijijingu_sukeikai
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