定年退職の年齢が上がってきている今、定年前にはローンが終わって楽になるのも30代の特権です。
堅実でゆとりある検討が可能に
高校や大学を卒業して社会人となるのはおおかた10代後半~20代前半。30代ともなれば、社会人になって10年を越える方も多いと思います。仕事でのスキルアップやキャリアアップは、お給料へも反映されてきます。30代になると仕事の業務にも慣れ、より安定した生活基盤を構築することができるようになり、生活の軸が整いゆとりも生まれます。
将来設計のしやすさ
仕事が安定してくると、ゆとりが生まれると同時に結婚・出産などを経てライフスタイルが確立したり、プライベートでも落ち着いてくる時期です。20代では想像できなかったことも、なんとなく想像できるようになってきます。
無理なく将来を考えた上で住宅を購入することができるバランスの良さが、30代で購入する大きなメリットなのです。
渋谷区4,980万円の物件を購入すると...
京王線「初台」駅徒歩8分
渋谷区初台アドレス
54.56㎡ 2LDK 1997年築
頭金0ボーナス払い0で組んだ場合
借入総額4,980万円 借入期間35年
月々返済 ⇒ 132,043円
(金利0.625%)
こちらの物件は、2LDKとコンパクトな作りの物件です。最近のマンション市場の傾向としては、30代のシングルやDINKSを中心に都市部の駅に近いコンパクトマンションが人気を集めています。
こちらに似た条件の賃貸物件を探してみると、
渋谷区幡ヶ谷アドレス
54.8㎡ 3DK 1991年築
月々家賃 165,000円/月
間取りは違うものの、広さはほぼ同じです。比較してみると、賃貸物件の方が築年数が古い上、毎月出ていくお金が多い結果になりました。
中古マンション購入の選択肢
マンションは、一般的に新築分譲時が価格のピークで、築年数の経過とともに価格が下落していきます。
フラット35(住宅金融支援機構)の発表によると、2021年度の新築マンションを購入した方の平均価格が4,528万円で、中古マンションを購入した方の平均価格は3,026万円と、1,502万円の差があります。
選択肢として、新築マンションと中古マンションのどちらかというのは、悩ましいところではあります。ただ、同じ予算で検討するのであれば、エリアや広さにおいて、中古マンションのほうが、選択肢は広がります。
住まいを購入する場合、30代の方はこれからお子様が誕生される方や、すでにお子様がいる方、シングル・DINKSのままという方もいらっしゃると思います。
30代が「仕事が安定してきた」「一番ローンの組みやすい年代」なのは事実です。年齢が高くなると、ローンを組むご不安もお持ちの方も多いのも、30代での住宅購入者が多い理由と言えます。
30代の初めての住まい購入では、その後の生活で、家族構成の変化などもございますので、終の棲家とは考えずに、今の生活に便利な住みたい街で暮らすことを考慮して選ぶことも選択肢の一つです。
□関連記事:私の年齢でどんな中古マンションが買える?≪40代編≫
(初回投稿日:2023年9月8日)