日本最大規模のモスク
東アジアで最も美しい内装とも言われ、世界の美しいモスクに劣らないほどモスク（イスラム教寺院）、東京ジャーミイ。日本人にはあまり馴染みのないイスラム教ですが、東京の代々木上原には一際異彩を放つモスク（イスラム教寺院）があり、東京周辺に居住するトルコ・パキスタン・インドネシア・マレーシアなどのムスリム（イスラム教徒）が礼拝やイベント参加のために訪れます。
東京ジャーミイはトルコ共和国在東京大使館に所属するオスマン・トルコ様式の建築物であり、日本全国で約80箇所あるモスクの中でも最大1,200人が礼拝できる大きな礼拝堂を構える最大規模の施設です。現在のモスクは2000年に完成したものですが、トルコ産の材料が使われ、現地のトルコ本土から100人近い建築家や芸術職人により建設されました。見る者の目を奪うステンドグラスなどの装飾がされたドームや、遠くからでも確認できる塔（ミナレット）など、建物全体がまさにオスマン・トルコ様式の集大成と言っても過言ではないでしょう。
ジャーミイの語源はアラビア語「人の集まる場所」という意味があり、東京ジャーミイには礼拝堂だけではなく文化センターが併設され、イベントを行う多目的スペースの他に中東の食品や女性が頭を隠すためのスカーフ、美術品や伝統工芸品などを扱うショップなどもあります。また、イスラム教への入信手続きや宗教的な結婚式(二カー)も執り行い結婚証明証を受領することができます。
ステンドグラスの輝きに目を奪われる
2階の礼拝堂では靴を脱ぎ、女性は紙を隠すスカーフを巻かなければなりませんが、どなたでも自由に見学できます。礼拝堂内は厳粛な雰囲気に包まれ、目を奪われるほどの美しい内装。白の壁にブルーの絨毯、高い天井にはシャンデリアと大きく広がったドーム、幻想的な光で礼拝堂を彩るステンドグラス。ステンドグラスは時間や天気によって色彩の鮮やかさが変わるため、日中や夕方では室内の色が変わり拝観者を魅了します。また万華鏡のような幾何学模様のアラベスクとアラビア文字を装飾したカリグラフィが所随所に施してあります。
拝観で気を付けるべきこと
東京ジャーミイではムスリム以外の方でも観光客向けに気軽に拝観できますが、男女共に露出の少ない服装で行くことが最低限のマナーです。女性の場合、礼拝堂に入る際にはスカーフで髪の毛を覆わなければなりませんし、ノースリーブやミニスカートは控えましょう。スカーフや肌を覆うロングワンピースは貸し出されているので持参する必要はありませんが、気になる方は持参されると良いでしょう。またモスク内の撮影は基本的には自由ですが、礼拝が行われる際と礼拝者の撮影は禁止されていますのでくれぐれもご注意ください。
Information
■住所
〒151-0065 東京都渋谷区大山町1-19
■開館日
年中無休
■開館時間
10:00 ～ 18:00
※金曜のみ一般見学は14時から18時まで。
※礼拝時間中も見学可。
■日本語ガイドツアー
毎週土日祝の14:30より約1時間
※予約・受付は不要、１階集合
※祝日が金曜日に重なった場合、ツアーは中止
■アクセス
小田急線・地下鉄千代田線 代々木上原駅より徒歩５分
京王バス 大山町バス停より徒歩２分
■公式サイト
http://tokyocamii.org/
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