渋谷区大山町の特徴
渋谷区大山町は、高級住宅街として知られる「代々木上原」エリアの一角を担う町。
また、その中でも知られざる高級住宅地といえる場所でもあります。
大企業の名だたる経営者が住んでいる町として知られており、三菱系の企業の社宅が多いエリアでもあります。
大山町は「代々幡エリア」といわれる、代々木と幡ヶ谷を結ぶ一帯のなかでも西側に位置し、世田谷区北沢に隣接しています。
東南部には小田急線・東京メトロ千代田線の代々木上原駅の駅舎がありますが、西側はむしろ小田急線の東北沢駅のほうが近いといえるでしょう。
町を井の頭通りが横切っており、全体的に道路が整備されています。
渋谷区大山町のアクセス
渋谷区大山町に住むなら、小田急線・東京メトロ千代田線の代々木上原が最寄り駅となります。
ただし、住む場所によっては、小田急線の東北沢駅の方が近いこともあります。
赤坂、大手町といった都心部へ向かうことができ、東側の主要ターミナル駅である北千住へも行ける千代田線と、厚木や小田原といった神奈川方面へ行ける小田急線が通っていることで、首都圏であれば広範囲へ移動できることでしょう。
渋谷区大山町の住みやすさは?
渋谷区大山町の魅力は、なんといっても治安の良さ。
渋谷区が公表する年間の犯罪件数が、ほかの地域と比べても非常に少ないのが大山町です。
犯罪発生件数は、令和元年では年間わずか6件、令和2年では年間10件。
渋谷区全体でいえば、令和元年が4,851件、令和2年が3,471件ということからも、周囲のエリアに比べて安心して住める街ということがうかがえます。
街の雰囲気としては外国人が多いことから、インターナショナルスクール、モスク、ハラールの食料品店などが並び、異国の雰囲気を味わうことができる町でもあります。
他のエリアに比べると、ショッピングできるような場所が少ないため、買い物に関してはやや不便を感じる人もいるかもしれません。
全体的には閑静な住宅街であり、緑豊かなエリアなので、穏やかな暮らしを楽しみたい人にはぴったりです。
家賃相場は、1R・1Kの場合は8~12万円程度、1LDK・2Kの場合は11~15万円程度といわれており、東京都内のなかでもやや高めの設定といえるでしょう。
大山町は単身者が約40~45%を占める町でもあります。
特に若い単身者が多く、次いで子育て世帯、若い夫婦と続きます。
人口密度は200平方メートルあたり2.4人となっており、東京都全体でいうと高めの水準ですが、同じ渋谷区のなかではかなりゆとりがある数字です。
松濤と同じ程度、上原よりもゆったりとした敷地といえます。
集合住宅が多いエリアでもありますが、3階建てから5階建て程度の建物が多く、10階以上の建物はありません。
これは、大山町のエリアのほとんどが、高級住宅街であることを示す第1種低層住居専用地域にあたるからです。
子育て環境としては、周囲に病児保育施設や休日夜間診療施設もあり、万が一の時に安心。
所在は西原ですが、近くには渋谷区立公園の中で最も大きい代々木大山公園もあるため、子どもを遊ばせる場所もあります。
渋谷区大山町は高級住宅地
渋谷区大山町に限らず、その周辺の代々木上原エリアは高級住宅街とされています。
このあたりは良好な住環境を保全・維持することを目的とした「土地利用調整条例」が制定されているエリア。
「第1種低層住居専用地域」とされ、建物の高さが決められています。
それだけでなく、恵比寿や広尾、松濤、神山町、富ヶ谷をはじめとする13地域には、建築物の敷地面積の最低限度も設定されています。
これは、土地を細かく仕切ってはいけないというルールであり、格式高い高級住宅街を守るためのもの。
大山町も、一部エリアの建築物の敷地面積の最低限度を150平米と定められています。
そのため、大山町で土地を購入するには、最低1億円以上は必須とされています。
渋谷区大山町は、渋谷区の中で最も標高が高い地域。
かつては森林地帯でしたが、桂小五郎の手によって開墾され、明治初期に農園ができました。
1913年にはこの農園があった地域が遊覧施設となり、「大山園」と名付けられます。
これが大山町の由来となりました。
7万6,000坪という広大な敷地の和風庭園は、一般公開され好評だったそうです。
その後、大山園が紀州徳川家の第15代当主である徳川頼倫の所有となったことから、大山町や松濤周辺を含むお屋敷街を、今でも「徳川山」と呼ぶことがあります。
□東京ジャーミイ
渋谷区大山町にある名所として外せないのが、「東京ジャーミイ」です。
東京ジャーミィは、日本最大のイスラム教寺院であり、「東京モスク」「代々木モスク」などとも呼ばれます。
「ジャーミイ」とは、トルコ語で1日5回の礼拝が行われる大規模なモスクのこと。
東京ジャーミイは、代々木上原駅の近く、井の頭通り沿いにある、オスマン様式によるモスクです。
1階部分にトルコの美術品が展示されるスペースや広間があります。
2階部分の礼拝堂には最大2,000人が収容可能。
女性用の礼拝室も備えられており、専従の導師もいるため、ムスリムの人たちにとって充実した施設となっています。
東京ジャーミイは礼拝の時間に開館されており、東京周辺に住むムスリムや、日本を訪れている旅行者のムスリムが足を運んでいます。
トルコ・パキスタン・インドネシア・マレーシア・バングラデシュ・日本といった国籍のムスリムが主で、毎日の礼拝への参加者は5~10人程度ですが、金曜日の合同礼拝には350~400人程度の参加者が集まるといわれています。
ムスリムのみならず、日本人も多く訪れる観光名所としての東京ジャーミイの魅力は、なんといってもその美しい建物。
「東アジアで最も美しいモスク」ともいわれています。
東京ジャーミイは、東京回教学院を前身とし、1938年にロシア帝国出身のタタール人たちのために設立されたモスク。
このモスクが老朽化のため取り壊されたのち、トルコ共和国宗務庁の援助によって再建され、2000年に開堂しました。
東京ジャーミイは、トルコでよく見られる形式で作られています。
設計はトルコの建築士によるもので、内装や外装の大部分については、トルコから取り寄せた資材をもとに、トルコ人の建築家や職人が100人近く集まって作られました。
ムスリムでなくても見学することは可能。
毎日10時~18時まで開館しており、だれでも訪れることができます。
少人数で訪れる場合は予約不要ですが、5名以上でガイドを付けてほしい場合などは、公式ホームページや各種レジャーサイトから申し込むことができます。
□関連記事:代々木上原にモスク(イスラム教寺院)!東京ジャーミイの魅力に迫る
【東京ジャーミイ】
住所:151-0065 東京都渋谷区大山町1-19
アクセス:代々木上原駅より徒歩3分
開館:毎日10時~18時 ※金曜日の一般見学は14時以降
※なお、見学に際しては服装の制限がありますので、見学の際には注意が必要。
万が一の時にはストールやコートの貸し出しもしてくれるそうです。
女性:ストールかスカーフ(色、柄、形は不問)、長袖・長ズボン、ロングスカートなど身体の露出が少ない服装
男性:膝上のショートパンツやタンクトップでの入場はNG
□玉川上水旧水路 大山緑道
渋谷区大山町で観光や散策にぴったりの場所が、「玉川上水旧水路 大山緑道」。
かつて江戸時代に、多摩川の水を引くために作られた玉川上水路。
現在は半分程度が使われておらず、緑道になっています。
緑豊かな場所であり、子どもが遊べる遊具も充実しているので、子どもを連れてのお散歩にぴったりといえそうです。
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