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2020年東京五輪会場、木と緑にあふれた新国立競技場「杜のスタジアム」とは

コロナ禍に見舞われ、当初2020年開催予定が、延期を余儀なくされた東京オリンピック。

翌年2021年には無事開催され、たくさんの感動が生まれたことは記憶に新しいでしょう。

 

そんな2020東京オリンピックの会場のひとつが、新国立競技場。

またの名を「杜のスタジアム」といいます。

 

新国立競技場の概要

 

新国立競技場は、旧国立競技場の老朽化にともない、また2020東京オリンピック・パラリンピックの会場となることを念頭に置いて、2016年に着工、2019年に竣工されました。

所在地は新宿区霞ヶ丘町となっていますが、実際は明治神宮外苑の一角であり、渋谷区にもまたがっています。

新国立競技場はこの明治神宮外苑であることが由来で、「杜のスタジアム」と呼ばれています。

2020東京オリンピック・パラリンピックでは開会式、閉会式、陸上競技の会場として使用されました。

 

杜のスタジアムの所以

 

「杜のスタジアム」は、その名の通り明治神宮外苑に隣接していることから名づけられた呼び名です。

周辺の環境に配慮し、明治神宮の杜にも調和するよう建設されています。

 

100年後の未来を見据え、東京都内でも希少となっている緑を残すこと重視したつくりとなっています。

 

デザインを手掛けたのは建築家・隈研吾氏。

日本らしい建築方法にこだわり、軒庇(のきひさし)を取り入れるなどしています。

軒庇は、日本の伝統的な建築方法。

スタジアムの外周に軒庇をつけることで、強い日差しと雨を遮ることができるため、周囲には柔らかな陰影がうまれます。

これによって、周辺の木々と調和する建造物となっています。

 

また、木のぬくもりを感じられるように建設されているのもポイント。

屋根や軒庇には、鉄筋だけでなく、森林認証を取得した国産木材を使用しています。

 

使用されている木材は、47都道府県から調達したスギ材。

沖縄県はリュウキュウマツですが、あわせて約2,000平方キロメートル分を使用しています。

これらをスタジアムの方位に合わせて配置するという、粋な演出もされています。

 

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臨場感あふれるスタジアム

 

スタジアムには、観客の見やすさと同時に、アスリートのモチベーションを高める工夫がされています。

たとえば、360°連続して見渡すことができるすり鉢型の3層スタンド。

このスタンドは勾配が徐々に急となっており、客席の縦列が短くなっています。

これによってフィールドを包み込むような形状となり、観客席からフィールドまでの距離が近くなることで、臨場感が高まり、観客とアスリートに一体感が生まれるといわれています。

 

また、中継で2020東京オリンピックを見ていた人たちの間で当時話題となったのが、観客席のデザインでした。

これは、観客席の色をあえて統一しないことで、観客数の増減が目立ちにくくなるようにとの配慮です。

 

当時はコロナ禍を反映し、観客の数も制限されていました。

今後も協議によっては観客数の波はあるかもしれませんが、アスリートたちに精神面での影響が極力出ないような配慮となっています。

 

なお、観客席の色は森の木漏れ日をイメージして配色。

白、黄緑、グレー、深緑、濃茶という5つの色で、フィールドに近い部分には濃い色を、屋根に近い部分は薄い色を多く配置しつつも、ランダムにすることで、人がいなくても満席に見える構図をとっています。

 

自然の力を利用して快適に

 

日光と外気にさらされる観客席は、夏場の観戦環境も気になるところ。

杜のスタジアムでは、空気の流れを活かすことで、快適な感染環境を実現しています。

 

「風の大庇」と呼ばれる庇と「風のテラス」から観客席に風が入る構造とし、フィールドから発生する熱や湿気、観客から発生する代謝熱等を除去。

同時に、フィールドの熱によって上昇気流が発生するため、スタジアム内の熱と湿気を上部に逃がし排出する仕組みです。

 

また、「環境共生型スタジアム」を銘打っているところもポイント。

これは、風・水・光などの自然の力を最大限に活用することで、環境へと配慮した建物の構造をとっていることです。

 

世界基準のバリアフリー構造

 

これまでの競技場ではあまり用意されなかった車いす用の席が500席設けられたほか、さまざまな障がいを想定した用途別トイレも多数設置されているのも特徴。

こうした施設となるまでには、障がい者、高齢者、子育て支援といったあらゆる団体の声を企画段階から反映したとのこと。

世界基準のユニバーサルデザインを取り入れることで、バリアフリーを目指しました。

 

新国立競技場は見学が可能

 

新国立競技場は、2020東京オリンピック・パラリンピックのレガシー体験ができる「国立競技場スタジアムツアー」を開催しています。

専用サイトから、ツアーの詳細閲覧やチケットの購入を行うことができますよ。

専用サイト:https://kokuritu-tours.jp/

 

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隈研吾氏とはどんな人?

 

今回、新国立競技場を手掛けた建築家の隈研吾氏。

新国立競技場だけでなく、著名な建築物をこれまでに多数つくってきました。

 

「和(日本)」をイメージしたデザインが得意で、「和の大家」とも呼ばれる隈氏。

今回の新国立競技場のように、木材を使用したデザインも多く手掛けています。

 

受賞歴も華々しく、作品賞のみならず、フランス芸術文化勲章オフィシエ、紫綬褒章も受賞しています。

 

・代表的な建築物(一部):

高輪ゲートウェイ駅、角川武蔵野ミュージアム、M2ビル、那珂川町馬頭広重美術館、サントリー美術館、根津美術館本館、英国アンティーク博物館 BAM鎌倉 ほか

 

今回の新国立競技場のデザインは、明治神宮外苑との調和を目指していることから、「杜のスタジアム」=「自然に開かれた日本らしいスタジアム」をコンセプトにしています。

 

屋根や軒庇には鉄骨だけでなく木材を使用していますが、その高さは最大でも47.4mと比較的低く設定してあります。

また、法隆寺五重塔からヒントを得たといわれる3層の庇も相まって、水平さを強調したデザインとなっています。

 

□渋谷区に建つ隈研吾氏デザインのマンション

THE KITA

パークコート神宮前

 

これからの新国立競技場の使い道は?

 

実は、新国立競技場の2020東京オリンピック後の使用については、前途多難でした。

さまざまな問題が浮上し、現実的にあらゆる競技で使用することが難しいとの声が多数出たからです。

 

陸上競技については、「補助競技場(サブトラック)がなければ国際大会が開催できない」という日本陸連ルールがあったため、陸上競技場としての用途は見込めず、競技トラック廃止も検討されていました。

しかし、2022年にそのルールが見直されたため、競技トラックは存続するとともに、国際大会の誘致も行いました。

その結果、2025年の世界陸上で使用されることが決まっています。

 

新国立競技場は年間約24億円といわれる莫大な維持費も深刻な問題。

2023年には事業者を公募し、2024年から民営化する計画が立てられています。

 

現在は、サッカーの試合が行われることが多く、Jリーグで活用されています。

ラグビーの試合も随時開催されており、2022年の日本代表強化試合では、日本で行われるラグビー日本代表の強化試合史上、過去最多観客動員を更新しました。

 

また、アーティストのコンサート・ライブでも活用可能たなめ、嵐や矢沢永吉さんらがすでにコンサートを開催しています。

 

【新国立競技場】

住所:東京都新宿区霞ヶ丘町101

アクセス:

都営地下鉄大江戸線 国立競技場駅 徒歩4

JR中央・総武線 千駄ケ谷駅/信濃町駅 徒歩5

東京メトロ銀座線 外苑前駅 徒歩9

公式ホームページ:https://www.jpnsport.go.jp/kokuritu/

 

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