渋谷といえば、日本を代表する繁華街の姿や、都会的で閑静な住宅街をイメージする人が多いかもしれません。
しかし、実は歴史と日本の伝統文化が今も息づくエリアでもあります。
今回は、数々ある渋谷区の伝統行事のなかから、おすすめのイベントをピックアップしてご紹介します。
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【渋谷区に残る日本文化】代々木八幡宮の餅つき大会&節分会
渋谷区での伝統文化を感じられるイベントとして、冬におさえておきたいのが、代々木八幡宮の餅つき大会と節分祭りです。
渋谷区代々木にある、パワースポットとしても名高い「代々木八幡宮」。
年間を通して初詣、七五三、金魚まつり、例大祭など、四季折々の行事が行われることでも知られ、日本文化を堪能することができます。
そんな代々木八幡宮の行事でも、冬を代表するのが、例年2月1日ころに開催している「餅つき大会」と、例年2月3日ころに開催している「節分祭」です。
餅つき大会は、もちつき歌保存会が「代々木もちつき歌」を歌いながら、朝10 時ころより餅をつきます。
当日は一般の人でも飛び入り参加ができ、先着順でお餅をもらうことができます。
なお、このもちつき歌は、渋谷区の指定無形民俗文化財にも指定されています。
そのついた餅を福と共に撒くのが、節分会です。
例年は芸能人などのゲストを招き、餅まきをしたのち、豆まきを行います。
年男・年女として、豆まきに参加することもできます。
【コロナ禍での対応】
2022年は、新型コロナウイルス流行の影響で中止となりました。
2023年については開催有無について、まだ公式発表がされておりません。(2023年1月現在)
【代々木八幡宮 餅つき・節分会】
開催日:[餅つき] 2月1日ころ [節分会] 2月3日ころ
住所:東京都渋谷区代々木5-1-1
アクセス:
小田急線 代々木八幡駅 徒歩5分
東京メトロ千代田線 代々木公園駅 徒歩5分
公式ホームページ:http://yoyogihachimangu.or.jp/index.php
節分会参加費:
大人 15,000円/子ども 8,000円
※立春大吉札、福枡、お土産の豆・お餅などを含む
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【渋谷区に残る日本文化】恵比寿駅前盆踊り
渋谷区に残る日本文化で有名なもののひとつが、「恵比寿駅前盆踊り」。
とはいえ、こちらの盆踊りは都会感のある盆踊り。
日本文化のなかにグローバリゼーションを感じる、新しさのあるイベントです。
恵比寿駅前盆踊りは、例年7月末に恵比寿駅西口ロータリーにて開催されています。
近隣住民のみに限らず、通りがかりの人や帰宅途中の会社員なども参加する大掛かりなイベントで、なんと2日間で約6万人もの人々が来場します。
開催時間は4時間にも及び、周囲には屋台も出店。
その雰囲気はまるでフェスのようです。
また、恵比寿駅前盆踊りは、大きな櫓が設置されており、誰でも上がることができます。
ただし、櫓に上がるためには先着順での事前登録が必要です。
【恵比寿駅前盆踊りを彩る曲】
恵比寿駅前盆踊りは、流れる曲も魅力的で有名です。
オリジナル曲の振り付けは、西川瑞扇(にしかわ ずいせん)氏によるもの。
西川先生は、日本舞踊五大流派のひとつである坂東流の師範として著名な先生です。
日本舞踊の所作を大切にしつつ、万人に受け入れられるポップな振り付けとなっています。
・オリジナル曲:YES、YES、EBISU!
合いの手の「YES、YES、EBISU!」が印象的な代表オリジナル曲。
サンバのリズムに合わせた9番構成の長い曲で、通常は3番ずつ3つのパートに分けて踊ります。
一日一度は、9番通しで踊ることができる機会もあります。
この「YES、YES、EBISU!」が誕生したのは2006年、冬季オリンピックであるトリノ五輪が開催された年でもあります。
それゆえ踊りの中には、当時オリンピックで金メダルを獲得するなどして大活躍した、フィギュアスケート選手の荒川静香さんにちなみ、彼女の代名詞である「イナバウアー」のポーズが取り入れられています。
・オリジナル曲:恵比寿音頭
「恵比寿音頭」は、同じく2006年に誕生した「YES、YES、EBISU!」の音頭バージョンです。
いわゆるスタンダードな盆踊りの振り付けとなっています。
・オリジナル曲:HEY!! Mr.えびす
「HEY!! Mr.えびす」は、2009年に誕生したサンバ調の楽曲です。
一曲の中で曲調が変わるのが印象的で、日本舞踊的な動きもあります。
また、恵比寿駅の由来となったエビスビールのCMでも使用されている、映画「第三の男」のテーマソングも取り入れられています。
・オリジナル曲:Chanson de BONODORI 恵比寿 ラ・ヴィアン・ ローズ
「Chanson de BONODORI 恵比寿 ラ・ヴィアン・ ローズ」は2013年に誕生した、シャンソン調の楽曲。
シャンソンの名曲である「ラ・ヴィアン・ ローズ」「オー・シャンゼリゼ」が取り入れられています。
うちわを使った振り付けとなっています。
・渋谷区オリジナル曲:渋谷音頭&オリンピック渋谷音頭
恵比寿駅前盆踊りは、渋谷区最大の盆踊り大会でもあります。
そのため、渋谷区オリジナルの盆踊り楽曲であり、渋谷区歌でもある「渋谷音頭」「オリンピック渋谷音頭」も踊ることができます。
オリンピック渋谷音頭は1964年の東京オリンピックから長く親しまれている名曲。
歌は春日八郎氏で、振り付けは日本舞踊家の美喜八千代氏によるものです。
・定番曲:東京音頭・炭坑節・大東京音頭など
恵比寿駅前盆踊りは、基本的にはオリジナル楽曲で構成されていますが、盆踊りの定番曲である「東京音頭」「炭坑節」「大東京音頭」なども踊ることができます。
ただし、あくまで短い時間であり、多くはオリジナル楽曲の構成となっています。
【コロナ禍での対応】
恵比寿駅前通りは、新型コロナウイルスの流行に伴い、開催が見送られてきました。
2023年以降の開催についても未定ですが、収束に向かう折には復活となることでしょう。
【タイムスケジュール一例】
・一日目
17:30 交通規制開始
えびす太鼓演奏
18:00 開会式
18:20 盆踊り開始
21:20 盆踊り終了
・二日目
18:00 盆踊り開始
21:20 盆踊り終了
【恵比寿駅前盆踊りの概要】
開催日:毎年7月最終金曜・土曜の2日間
住所:東京都渋谷区恵比寿南1-6-6 恵比寿駅西口ロータリー
アクセス:JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン 東京メトロ日比谷線 恵比寿駅前
主催:全恵比寿納涼盆踊り大会実行委員会・恵比寿地区町会連合会・渋谷区商連恵比寿ブロック
公式ホームページ:https://ebisubondance.jp/
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【渋谷区に残る日本文化】氷川神社例大祭
渋谷区で有名なお祭りとして、「氷川神社例大祭」があります。
渋谷氷川神社は、渋谷区最古の神社として知られています。
敷地は境内約4,000坪。
渋谷氷川神社は創始が非常に古く、景行天皇の御代の皇子である日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征した折、この地に素盞鳴尊(すさのおのみこと)を勧請したことが始まりとされています。
(慶長十年に記された「氷川大明神豊泉寺縁起」による)
縁結び神社として有名で、境内には江戸郊外三大相撲のひとつである、金王相撲の相撲場の跡があることでも知られています。
そんな渋谷氷川神社の例大祭は9月中旬に開催されます。
神楽殿では里神楽などが奉納されるほか、子供神輿や大人神輿の連合宮入が組まれたり、縁日が設けられたりするのが見どころ。
子供神輿の連合渡御は、毎年、日曜午前中に連合宮入が行われます。
町神輿の連合渡御もまた、毎年、日曜午後に渋谷橋から町神輿(大人神輿)7基の連合宮入が行われます。
年によっては、本社神輿が渡御することもあります。
【コロナ禍での対応】
2022年には、9月10日・11日の2日間で、渋谷氷川神社例大祭が開催されました。
3年ぶりの縁日復活もありました。
神輿に関しては、約30か所の祭礼会の判断に基づき実施。
担がずにトラックで祈願する祭礼会もありました。
こちらもコロナ禍が収束に向かう折には、例年通りの神輿の姿が拝めることでしょう。
【渋谷氷川神社】
住所:東京都渋谷区東2-5-6
アクセス:
各線渋谷駅より都バス日赤医療センター行き「國學院大學前」 徒歩1分
各線渋谷駅 徒歩12分
JR・東京メトロ日比谷線 恵比寿駅 徒歩10分
東急東横線 代官山駅 徒歩13分
渋谷氷川神社公式Instagram:https://www.instagram.com/shibuyahikawa/
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