渋谷区の中でも、新宿区にきわめて近い街、「初台」。
初台駅は京王新線にあり、新宿駅のひとつ隣。
新宿区に歩いて行くことができ、電車では各駅停車に乗って1分という好立地です。
渋谷区に住みたい人はもちろん、通勤や通学で新宿をよく訪れる人が住むのにもおすすめの街といえるでしょう。
そんな初台駅は、巨大ターミナル駅であり、日本有数の繁華街を持つ新宿駅から近いにもかかわらず、下町情緒があふれる街としても知られています。
今回は都心に住みながらも下町らしさを感じられる、初台の魅力を紹介します。
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初台駅の特徴
初台駅は地下にあります。
駅の真上には甲州街道(国道20号線)が通っており、さらにその上には首都高速4号線が通っています。
初台駅の地上に上がるとすぐに、ランドマークともいえる「東京オペラシティ」が。
東京オペラシティの隣には、劇場として国内でも珍しい設備や規模を持つ、「新国立劇場」もあります。
駅舎は地下化されており、線路は「甲州街道(国道20号線)」のほぼ真下を通っています。写真は北口。
3つの商店街
オペラタウン商店会
初台駅の近くには、3つの商店街があります。
そのうちひとつが、初台駅北口にある「オペラタウン商店会」。
こちらは東京オペラシティ・新国立劇場のすぐ隣に位置する商店会で、古くから商店街として栄えていました。
1964年(昭和39年)の、東京オリンピック開催に伴う甲州街道拡張の際、当時の「初台北口商店会」から分かれ、「本町一丁目商店会」として発足したのが始まりです。
その後、1997年(平成9年)に新国立劇場が開場。
その際に、渋谷区道が拡張されたのを記念し、区道が「オペラ通り」と命名されました。
オペラ通りにはオペラの巨匠であるフィレンツェのランコ・ゼフィレッリ氏と、ウィーンのヴォルフガング・ワーグナー氏のサインを掲げた記念碑も建っています。
2000年(平成12年)にはそれを機会に、「本町一丁目商店会」が「オペラタウン商店会」に改称されました。
オペラタウン商店会は下町情緒あふれる商店が多数並んでいます。
また、縁日やもちつき大会など、季節折々に商店街で行われるイベントも魅力。
2022年には、「北渋Run Runフェスタ」という、「オペラ通り」から幡ヶ谷へ通ずる「水道道路」を使用した大会が開催されました。
この大会は、1.6kmにも及ぶコースを交通規制し、ロードレースやリレーマラソン、未就学児のレースなどを行うというもの。
また、渋谷区本町の「オペラ通り」では、地元企業や音楽学校等の協賛のもと、「北渋フェスティバル」というイベントも開催されました。
オペラタウン商店会公式ホームページ:https://www.operatown.net/
渋谷不動通り商店街
3つの商店街のうち、「渋谷不動通り商店街」も下町情緒あふれる商店街のひとつ。
渋谷不動通り商店街は、オペラタウン商店会の突き当たりに位置しています。
駅からは5分程度で入口にたどり着くことができます。
こちらの通りは幡ヶ谷不動尊(荘厳寺)へお参りする際の参道として作られたもの。
通りの長さは1kmほどあります。
商店街の始まりはポップなテイストのゲートから。
街路灯には幡ヶ谷不動尊の寺紋である輪宝が記されており、黒を基調としたモダンなデザインとなっています。
不動通り商店街は、主に個人経営の商店が立ち並んでいます。
チェーン店は少なめ。
古くから営業を続けているお店が多いため、地元の人にとってもなじみ深い商店街といえるでしょう。
下町らしさを感じさせる、ショッピングセンターの「ファミリーセンターダイヤ」もあります。
初台商盛会
「初台商盛会」は初台駅南口近くにある商店街です。
距離は400mほど。
こちらも下町情緒のある商店街ですが、渋谷不動通り商店街に比べると、流行を取り入れた店やチェーン店も多めです。
初台商盛会の魅力は店舗数の多さで、チェーン店と個人商店のバランスがとれた100店舗にも及ぶ店舗が、軒を連ねています。
周辺には賃貸マンションやアパートも多数建っており、住みやすい住宅街といえるでしょう。
初台商盛会では、毎年、9月22日・23日に「初台阿波踊り」が開催されています。
この阿波踊りは代々木八幡宮への奉納が始まり。
代々木八幡宮の境内での奉納踊りだけでなく、1kmにも及ぶ長い流し踊りも特徴的です。
客席から飛び入り参加もできるとのこと。
近年はコロナ禍により開催が見送られてきましたが、近く復活する見込みだそうです。
2023年から再開し、2024年も開催されました。
初台商盛会公式ホームページ:https://www.hatsudai.ne.jp/
初台商盛会 初台連:https://www.facebook.com/hs.hatsudairen/
初台駅のおすすめ
幡ヶ谷不動尊(荘厳寺:しょうごんじ)
幡ヶ谷不動尊は、新国立劇場の裏手にある寺院です。
位置としては、山手通り・初台交差点のほど近く。
荘厳寺には、真言宗の信仰対象である5名の明王のうち、中心的存在ともいえる不動明王像があるため、広く「幡ヶ谷不動尊」として、地元の人々から親しまれています。
弘法大師にゆかりのある八十八ヶ所の寺院のひとつとしても知られています。
名物のお守りは「金色のカエル」。
これは、「無事帰る」とかけており、振ると鳴き声のような音がする、ひょうきんなカエルを模したお守りです。
【幡ヶ谷不動尊(荘厳寺)】
住所:東京都渋谷区本町2-44-3
アクセス:京王新線 初台駅 徒歩7分
営業時間:境内は自由。本堂・お守り授与所は6:30~16:00
休業日:なし
【オペラタウン商店会にある老舗】東一(旧:東京蒟蒻第一)
オペラタウン商店会にある老舗グルメのひとつが、「東一」。
こちらはテレビ番組でも紹介されたことのある、こんにゃく専門店です。
もともとは「東京蒟蒻第一」として、初台で50年弱の歴史を持つこんにゃく製造所。
こんにゃく製品の販売はもちろんのこと、イートインコーナーで飲食することも可能です。
珍しい「こんにゃく寿司」や、手作りいなりが人気。
ランチでは「おいなりプレート」も食すことができます。
【東一】
住所:渋谷区本町1-51-14 オペラタウン商店会内
アクセス:京王新線 初台駅 徒歩3分
営業時間:8:20~19:00/[イートイン]11:00~15:00
定休日:日曜・祝日
公式ホームページ:http://www.operatown.net/shops/281.html
【初台にある焼肉の老舗】大寿(だいじゅ)
こちらは1981年創業の焼肉屋さん。
地元の人に愛されてきた老舗で、初台商盛会から一本入った道にあります。
こだわりの黒毛和牛が人気で、ほかにもぷりぷりのホルモンや、生レバー焼きなどが看板メニューです。
老舗ならではの安定感ある味に定評があり、リピーターの多い店として知られています。
【大寿】
住所:東京都渋谷区初台1-39-7
アクセス:京王新線 初台駅南口 徒歩3分
営業時間:[平日]17:00~22:30(L.O 22:00)/[日・祝]17:00~21:30(L.O 21:00)
定休日:月曜・火曜
食べログ公式アカウント:https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13024129/
【初台近くにある和菓子の老舗】ふるや古賀音庵
初台駅近く、幡ヶ谷に本店を構える和菓子の老舗「ふるや古賀音庵」は、1936年創業の名店です。
現在は、幡ヶ谷のほかにも都内に店舗展開をしています。
こちらの和菓子は1日しか日持ちしませんが、だからこそ納得のおいしさ。
最高の原材料にこだわってつくられた商品は、地元の人々に長く愛されています。
すり胡麻をたっぷり使った「古賀音だんご・黒胡麻和三盆」や、もちもちとした食感が売りの「餅のどら焼き」のほか、季節商品も取り揃えています。
【ふるや古賀音庵】
住所:東京都渋谷区幡ヶ谷3-2-4
アクセス:
京王新線 幡ヶ谷駅 徒歩7分
京王新線 初台駅 徒歩14分
営業時間:[平日]10:00~18:00/[土日祝]9:00~18:00
定休日:なし(元日以外無休)
公式Instagram:https://www.instagram.com/furuyakoganean/
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