「渋谷区に住みたい!けれど渋谷区の土地の値段や家賃は高いんでしょう…?」と思っている人も多いことでしょう。
そんなひとがチェックすべきは「公示価格」。
公示価格とは、国土交通省が発表している土地の価格のことです。
一般の人たちが土地の売買、取引をするときに、客観的な評価として活用できるものです。
公示価格は、毎年1月1日時点における、特定地点の平方メートル単価を示しています。
渋谷区のなかで、公示価格が最も高い町はどこなのでしょうか?
また、逆に最も安い町はどこなのでしょうか。
今回は2024年時点での、渋谷区の公示価格について調べました。
渋谷区は全国3番目に公示価格が高い町
まず、渋谷区の公示価格は全国の中でどのくらいに位置するのでしょうか。
答えは「第3位」。
渋谷区の公示価格は、1平方メートルあたり平均498万5457円(坪単価 1648万0851円)となっています。
全国では、第1位の東京都中央区(837万9250円/平方メートル)、第2位の東京都千代田区(616万3200円/平方メートル)に次ぐ3位で、そのあとには東京都港区(439万9879円/平方メートル)、東京都新宿区(359万3820円/平方メートル)が続いています。
東京都は全体的に公示価格が高く、トップ10はすべて東京都となっています。
渋谷区で最も公示価格が高いのは「宇田川町」
渋谷区で最も公示価格が高いのは、宇田川町の2440万円/平方メートルです。
渋谷駅にほど近く、繁華街がある宇田川町。
有名な「渋谷センター街」「渋谷公会堂」があるほか、「渋谷PARCO」「LOFT」をはじめ多くの商業ビルが軒を連ねており、昼も夜もにぎわう町です。
繁華街ゆえに治安も決して良いとはいえず、住む場所としては渋谷区の中でも人気が高いとはいえませんが、テナントを借りたい人にはあこがれの街といえるかもしれません。
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渋谷区で2番目に公示価格が高いのは「原宿」エリア
渋谷区で2番目に公示価格が高いのは、原宿の1968万3333円/平方メートルです。
1位の宇田川町とは470万円ほども差があります。
原宿もまた、繁華街として知られる町ですが、正確には町ではなくエリアです。
原宿駅周辺から神宮前周辺のエリアが、特に公示価格の高い場所。
有名な竹下通りやキャットストリートなど、流行やサブカルチャーの発信地としての色が濃い町です。
2024年4月には東急プラザ原宿「ハラカド」が開業しました。
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渋谷区で3番目に公示価格が高いのは「道玄坂」
渋谷区で3番目に公示価格が高いのは、道玄坂の1590万6666円/平方メートルです。
渋谷駅西側の坂が多い界隈で、こちらもまた繁華街です。
狭いエリアではあるものの、多様性がある町としても知られています。
109などのファッションビル、大型商業施設、映画館のほか、多くの飲食店やアパレルの店舗が並んでいます。
ライブハウスやホテル街もあり、さまざまな人が娯楽を満喫するエリアともいえるでしょう。
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渋谷区で4番目に公示価格が高いのは「神宮前」
渋谷区で4番目に公示価格が高いのは、神宮前の991万5714円/平方メートルです。
神宮前は、いわゆる原宿エリアと、表参道エリアにあたる町です。
商業施設と高級住宅街で構成される町で、ブランドの旗艦店やパティスリーの本店など、人気の店が軒を連ねています。
教育施設が多くあるエリアでもあり、風俗営業の必要があるような店舗はありません。
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渋谷区で5番目に公示価格が高いのは「渋谷駅」
渋谷区で5番目に公示価格が高いのは、渋谷駅の842万2777円/平方メートルです。
渋谷駅とのことで、町というよりは駅周辺のスポットといえるでしょう。
日本を代表する繁華街の中心地であり、多くの商業施設が集まっています。
日々再開発が進められており、巨大ターミナル駅としても多くの人が行き交う場所です。
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渋谷区の住宅地で公示価格が高いのは、「恵比寿・広尾」、「代官山」
渋谷区にある住宅街のなかで、比較的公示価格が高いのは、恵比寿・広尾と代官山でしょう。
9位 恵比寿西 375万6666円/平方メートル
10位 恵比寿南 375万円/平方メートル
12位 代官山駅 287万3333円/平方メートル
14位 恵比寿駅 257万6666円/平方メートル
15位 広尾 240万円/平方メートル
渋谷区の中で「高級住宅街に住みたい」という人にはぴったりのエリアです。
いずれも、商業施設や飲食店も充実しているので、住むに不便はない町といえます。
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渋谷区で最も公示価格が安いのは「笹塚」
渋谷区で最も公示価格が安いのは、笹塚の83万5666円/平方メートルで、35位となっています。
次いで安いのは、笹塚に隣接する幡ヶ谷で、96万1000円/平方メートルとなっています。
笹塚・幡ヶ谷エリアは、渋谷区の中でも下町の情緒がある町として人気。
賃貸の家賃も、渋谷区の中では群を抜いて安いものの、特に治安に不安があるわけでもありません。
渋谷区に住みたいけれど家賃を抑えたい、という人にはぴったりのエリアといえるでしょう。
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富ヶ谷・松濤エリアの公示価格が高くないのはなぜ?
渋谷区の中でも高級住宅街として知られる、富ヶ谷・松濤エリア。
意外にも、松濤は渋谷区の中では17位(182万円/平方メートル)、神山町は26位(148万円/平方メートル)、富ヶ谷は23位(154万円/平方メートル)、大山町は32位(130万円/平方メートル)と、決して上位ではありません。
いずれも賃貸物件の価格は高めですし、政治家や著名人が住むエリアとしても知られています。
それなのになぜ公示価格が高いのかといえば、「土地利用調整条例」が関係しています。
この松濤・富ヶ谷周辺のエリアは、良好な住環境を保全・維持するためのルールが定められています。
そのうちのひとつが「第1種低層住居専用地域」であり、建物の高さが定められているというものです。
マンションの高層化ができないため、必然的に一部屋が高くなるということになります。
さらに、松濤、神山町、富ヶ谷をはじめとする渋谷区の13の地域には、建築物の敷地面積の最低限度も設定されています。
これは、土地を細かく仕切ってはいけないという、格式高い高級住宅街を守るためのルール。
たとえば大山町は、一部エリアの建築物の敷地面積の最低限度が150平方メートルと定められています。
そのため、たとえ平方メートルあたりの価格が低めでも、大山町で土地を購入するには、最低1億円以上が必要になるのです。
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渋谷区の公示価格ランキングまとめ
1位 宇田川町 2440万0000円/m2
2位 原宿 1968万3333円/m2
3位 道玄坂 1590万6666円/m2
4位 神宮前 991万5714円/m2
5位 渋谷駅 842万2777円/m2
6位 表参道 438万66666666円/m2
7位 外苑前 482万8000円/m2
8位 神南 435万5000円/m2
9位 恵比寿西 375万6666円/m2
10位 恵比寿南 375万0000円/m2
11位 代々木 299万3333円/m2
12位 代官山駅 287万3333円/m2
13位 桜丘町 260万0000円/m2
14位 恵比寿駅 257万6666円/m2
15位 広尾 240万0000円/m2
16位 南平台町 194万0000円/m2
17位 松濤 182万0000円/m2
18位 神泉駅 174万2222円/m2
19位 東 173万5000円/m2
20位 猿楽町 173万0000円/m2
21位 北参道 171万5000円/m2
22位 円山町 165万0000円/m2
23位 富ヶ谷 154万5000円/m2
23位 千駄ケ谷 154万0000円/m2
25位 参宮橋 148万0000円/m2
26位 神山町 148万0000円/m2
27位 西原 142万0000円/m2
28位 初台 139万0000円/m2
29位 上原 138万0000円/m2
30位 代々木上原 136万4000円/m2
31位 代々木八幡 132万2500円/m2
32位 大山町 130万0000円/m2
33位 神泉町 103万0000円/m2
34位 幡ヶ谷 96万1000円/m2
35位 笹塚 83万5666円/m2
参照:土地代データ https://tochidai.info/
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(初回投稿日:2023年5月2日)
(最終更新日:2025年1月12日)