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渋谷区の中古マンション相場を見るときに注意すべき3つのポイント

渋谷区の中古マンションは、都内でもトップクラスに価格が高いエリアとして知られています。

「渋谷区=高い」というイメージは間違っていませんが、その中身を細かく見ていくと、実はエリアや条件によって価格差は非常に大きく、単純な平均値だけでは判断を誤る可能性があります。

本コラムでは、渋谷区で中古マンションの相場を見る際に、特に注意すべき3つのポイントを解説します。

 

①「平均価格」に惑わされない|エリア差が極端に大きい

 

渋谷区の中古マンション相場を調べると、㎡単価や坪単価の平均値がよく提示されています。

しかし、この「平均値」はあくまで全体のならしであり、実態を正確に反映しているとは言えません。

 

なぜなら、渋谷区は以下のようにエリアごとの価格差が非常に大きいからです。

 

・広尾・松濤・南平台などの高級住宅地

・恵比寿・代官山などの人気ブランドエリア

・笹塚・幡ヶ谷などの比較的手頃な住宅エリア

 

例えば、同じ渋谷区内でも、広尾や松濤では㎡単価200万円を超える物件が珍しくない一方、幡ヶ谷や笹塚では100万円台前半〜中盤の物件も見られます。

この差は単純に「2倍近い価格差」があることを意味します。

 

つまり、平均値だけを見ると「渋谷区は㎡150万円くらい」といった認識になりがちですが、実際にはその価格で買えるエリアと買えないエリアが明確に分かれているのです。

 

対策:必ず「町名単位」で相場を見る

 

相場を把握する際は、以下の粒度で確認することが重要です。

・渋谷区全体ではなく「町名」単位

・最寄駅単位(徒歩分数含む)

・同一沿線内での比較

これにより、より実態に近い価格感をつかむことができます。

 

 

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②築年数と「リノベーション」の影響を分けて考える

 

中古マンションの価格を左右する大きな要素の一つが築年数ですが、渋谷区においては単純に「築浅=高い」「築古=安い」とは限りません。

 

その理由は、リノベーション物件の存在です。

 

築古でも高い理由

 

渋谷区では、以下のようなケースが多く見られます。

 

・築30年以上でもフルリノベーション済み

・内装・設備が新築同様

・デザイン性やブランド感を重視

 

このような物件は、築年数の割に高価格で取引される傾向があります。特に恵比寿・代官山エリアでは、築古×リノベ物件の需要が非常に強く、「あえて古い物件を選ぶ層」も存在します。

 

築浅でも割安に見えるケース

 

逆に、

築浅だが立地が微妙(駅遠・坂が多い)

・面積が狭い(コンパクトマンション)

・投資用(賃貸前提)

といった条件の場合、築浅でも価格が抑えられていることがあります。

 

対策:価格の内訳を分解して考える

 

物件価格を見るときは、以下のように分解して考えるのが有効です。

 

・土地・立地価値

・建物価値(築年数)

・内装価値(リノベーション有無)

 

これにより、「なぜこの価格なのか」が理解しやすくなり、割安・割高の判断が可能になります。

 

③「流通している価格」と「成約価格」は違う

 

多くの人が見ている不動産サイトの価格は、基本的に「売り出し価格(希望価格)」です。しかし実際の取引では、ここから価格交渉が入るケースも多く、必ずしもその価格で成約しているわけではありません。

 

渋谷区は特に乖離が出やすい

 

渋谷区は人気エリアであるため、

 

・強気の価格設定がされやすい

・相場より高めに出して様子を見る売主が多い

 

といった特徴があります。

 

そのため、以下のようなケースも珍しくありません。

 

12ヶ月売れ残り値下げ

・最終的に510%程度の価格調整で成約

 

一方で、人気物件や希少性の高い立地では、

 

・価格交渉なしで即決

・複数申し込みで価格維持

 

といったことも起こります。

 

対策:成約事例を確認する

 

正確な相場を知るためには、以下の情報が重要です。

 

・レインズ(不動産業者間データベース)の成約事例

・不動産会社からのヒアリング

・直近3ヶ月〜6ヶ月の取引事例

 

特に「どのくらい値引きされたか」という情報は、表に出にくいものの、実務上非常に重要な判断材料になります。

 

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④「需給バランス」を無視しない・タイミングで相場は動く

 

中古マンションの相場は「立地」や「築年数」だけで決まるものではなく、売り手と買い手のバランス、いわゆる需給によっても大きく変動します。特に渋谷区のような人気エリアでは、この影響が顕著に表れます。

 

売りが少ないと価格は上がる

 

渋谷区では、そもそも土地が限られているため、新規供給が少なく、良質な中古物件も市場に出にくい傾向があります。

 

そのため、

 

・売り物件が少ない時期

・人気エリアで条件の良い物件が出た場合

 

には、購入希望者が集中し、価格が下がらないどころか、むしろ「相場以上」で成約するケースも見られます。

 

特に、広尾・恵比寿・代官山などのエリアでは、「待っている買い手」が常に一定数存在しており、需給がタイトになりやすいのが特徴です。

 

売りが増えると交渉余地が生まれる

 

一方で、

 

・金利上昇局面

・景気不安があるタイミング

・転勤・相続などで売却が増える時期

 

には、売り物件が増加し、買い手優位の状況になることもあります。

 

このような局面では、

 

・値下げ交渉が通りやすい

・複数物件を比較しながら選べる

 

といったメリットが生まれ、「同じ条件でもより有利に購入できる」可能性が高まります。

 

対策:相場は「時期込み」で判断する

 

相場を見る際は、単純な価格だけでなく、以下の視点も合わせて持つことが重要です。

 

・今は売りが多いのか少ないのか

・同条件の物件がいくつ出ているか

・価格改定(値下げ)が増えているか

 

これらをチェックすることで、「今は買い時かどうか」という判断精度が大きく上がります。

 

⑤「出口戦略」で見る・将来売れるかどうかで価値は変わる

 

中古マンションを購入する際、多くの人が「今の価格」に注目しがちですが、本来重要なのは「将来いくらで売れるか」という視点です。特に渋谷区のような価格帯の高いエリアでは、この出口戦略の考え方が非常に重要になります。

 

「買った瞬間に価値が下がる物件」もある

 

一見割安に見える物件でも、

 

・駅から遠い(徒歩10分以上)

・坂が多くアクセスが悪い

・立地のブランド性が弱い

・管理状態が悪い

 

といった条件が重なると、将来的に売却しづらくなる可能性があります。

その結果、

 

・売却までに時間がかかる

・想定より価格を下げざるを得ない

 

といったリスクが生じ、「買った時点では安く見えたのに、トータルでは損をする」というケースも珍しくありません。

 

渋谷区は「立地」で出口がほぼ決まる

 

渋谷区の中古マンション市場では、将来の売却しやすさはほぼ「立地」で決まると言っても過言ではありません。

具体的には、

 

・恵比寿・広尾・代官山などのブランドエリア

・駅徒歩5分以内

・人気沿線(山手線・日比谷線・東横線など)

 

といった条件を満たす物件は、景気の影響を受けにくく、一定の需要が保たれやすい特徴があります。

 

逆に、同じ渋谷区でも、

 

・駅距離がある

・マイナーな立地

・特徴が弱い物件

 

は、購入時よりも売却時のほうが難易度は上がる傾向があります。

 

対策:「自分が買いたいか」ではなく「他人も欲しがるか」で判断する

 

物件選びでは、

・自分が気に入るかどうか

・価格に納得できるか

 

だけでなく、

 

・他の人も欲しいと思うか

・将来も需要があるか

 

という視点を持つことが重要です。

これは不動産における基本ですが、感情が入りやすい購入局面では見落とされがちなポイントでもあります。

 

 

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